編集部からのコメント

冬のボーナスシーズンとなり、各銀行から積極的な定期預金キャンペーンが実施されています。

思いのほか高金利が並んでおり、今の金利環境を忘れてしまいそうですが、しかし足元の市場金利は残念ながら着実に低下していますね。定期預金の金利と関係の深い「１年もの」の市場金利は下記のような推移になっています。



金利の変動幅こそかなり小さいものの、４月から基本的には右肩下がりとなっていることが分かります。特に９月から１０月にかけてもう一段低下し、足元では０．２０％前後、ということですね。

このように期間の短い金利が低迷している背景としては、日銀がゼロ金利政策によって金利を強力にコントロールしている影響が大きいですね。金利が比較的自由に決まる国債市場とは一線を画しているわけです。

ではこうした日銀の「ゼロ金利政策」がいつまで続くかと言うと、インフレ経済へと転換するまで、ということになっています。現在の日銀のインフレ目標は「２年後＝２０１５年夏に２％」ということですが、実際にはかなり実現が難しいといわれています。

つまり残念ながら、「ゼロ金利政策」はまだまだ続き、短期金利の低金利もまだまだ続き、１年ものなどの定期預金の低金利もまだまだ続く可能性が高い、ということですね。

とは言いながら、地方銀行の中には、そうした市場金利の動きとは距離を置き、戦略的な高金利を付与している例も散見されます。

地方マーケットでは多少預金金利が高くても貸し出し金利も高いので利益が得られるケースや、預金以外の取引からの収益で金利を賄えるといったケースがあるのかもしれませんね。

あるいは多少積極的な金利をつけてでも、県外からの新規顧客・新規資金を確保したい、というニーズがあるのかもしれません。

そのような高金利の地方銀行の１つが関西みらい銀行です。地方銀行ですので、関西以外では当然のことながらあまり馴染みがないかと思いますが、ダイレクト取引専用のいちょう並木支店を新設するなど、やはり関西圏以外の顧客の取り込みにも積極的ですね。

また、気になるその安全性・信用力ですが、合併などを繰り返すなど、経営には紆余曲折があったものの、現在は三井住友銀行の子会社となっていますので全く問題ありません。

総資産は４兆円を超え、２０１３年９月の中間決算でも５０億円を超える利益を計上するなど、経営は概ね安定しているようです。

さてその関西みらい銀行が提供する関西アーバンダイレクト定期預金ですが、気になる最新金利は以下のようになっています。

◆関西みらい銀行／関西アーバンダイレクト定期預金

　・１年：０．３０％
　・３年：０．３５％
　・５年：０．３５％

つまり・・・前回ご紹介した７月から金利は変わらず、ずっと高金利を維持している、ということですね。上記の通り、この間も市場金利は着実に低下しているわけで、相対的に金利の魅力が増している、ということになります。

また、今は冬の定期預金キャンペーン時期にあたり、高金利の定期預金が数多いわけですが、いずれそうした定期預金はシーズンオフと共に消えていく運命にあります。

だとするとこの関西アーバンダイレクト定期預金のように、ずっと高金利を維持している定期預金に魅力と安心感を感じる預金者の方は結構おられるかもしれません。

なお注意事項としては、そうは言いつつこの金利は１ヶ月に１回変更する可能性がある点と、上記ダイレクト取引専用のいちょう並木支店のみでの取り扱いとなります。

参考になさってください。

＞＞＞関西みらい銀行／関西アーバンダイレクト定期預金について詳しくはこちら

ちなみに毎回ご案内していますが、「もう少し金利動向を見てから考えたい」という方には東京スター銀行のスターワン１週間円預金がお勧めです。こちらは１週間で満期が来るという利便性もさることながら、０．２０％という高金利が魅力です。

＞＞＞「スターワン１週間円預金」の最新金利はこちら

こちらもずっと高金利を維持している定期預金ですね。選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。