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貯金・定期預金コラム:
新興国投資=30年前の日本への投資ってホント?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2014/4/10 <ダイヤモンド

日本人が「今」だからできる 生き残るための海外投資




※抜粋

編集部からのコメント

さて先日のこちらのコラムでもご案内しましたが、年代ごとの平均保有金融資産をチェックすると、特に株式については70代で保有金額がジャンプアップしていることが分かります。

>>>年代別保有金融資産、平均預金額はいくら?

・20代 :     8万円
・30代 :    31万円
・40代 :    84万円
・50代 :    93万円
・60代 :   128万円
・70代 :   300万円

では、全体の保有金融資産も同様にジャンプアップしているかといえば、こうなっております。

・20代 :   366万円
・30代 :   558万円
・40代 : 1,077万円
・50代 : 1,644万円
・60代 : 2,263万円
・70代 : 2,258万円

60代から70代にかけて、総額はジャンプアップするどころかむしろ統計上は減少しているのですね!つまりシンプルに70代は株式の保有シェアが高く、一般像もこれに近いとするなら、「70代は株好き」と言えそうです。

そうした認識が正しいとすると気になるのはなぜそうしたジェネレーションギャップが生まれたのか、ということですが、バブルが崩壊したのは約25年前で、今の70代が50歳前後だったことになります。だとすると、高度成長の中、企業も株価も給料もモリモリ上昇していた時期にバリバリ働いており、その後の低迷体験よりもそれまでの成功体験の方が大きい世代と言えるのかもしれません。

あるいはもっと仕組み面から考えると、持ち株会等を通じての株式投資が盛んで、何となく現物株と愛社精神を維持したまま老後を迎えている可能性もあります。

いずれにせよ仮説に対する仮説ですから、あいまいではありますが・・・しかしそのような「高度成長」体験が、資産運用における成功に結びついたのだとすれば、その後のデフレ経済によって完全に萎縮してしまった世代からすればうらやましい面はあります。

実際のところ、バブル時代から年月を経るにつれ、多少の美化と共にあの頃を懐かしむ風潮が少しずつ出てきた気がします。それと同列に扱っていいのかは分かりませんが、上記記事では「30年前の日本に投資する方法」が紹介されています。

具体的には「30年前の日本のように成長著しい国、および企業に投資をする」ということですね。分かりやすい図が掲載されておりましたので転載するとこういうことですね。



無理やり拡大しておりますのでやや不鮮明で恐縮ですが、グレーの折れ線グラフは日本の1人あたりGDPの推移であり、その途上にある国、たとえば韓国やチリ、ロシア、ブラジル、トルコ等に投資すれば、30年前の日本に投資するかのような投資機会が得られる、ということですね。

ちなみに記事にもあるとおり、1980年に459ポイントだったTOPIXは1990年には2,881ポイントということで実に5倍以上となったのですね。定期預金での低金利の運用にあくせくしている立場からすれば大いに発奮させられるデータと言えます。

しかし。

日本で初めて新興国投資がブームになったのは2004年や2005年ごろだったと記憶しています。ちょうどBRICS(=ブラジル・ロシア・インド・中国)という言葉が一般に浸透していったころですね。つまりは10年前なわけですが、その頃にも上記のような、日本の過去の成長と、新興国の今後の成長期待を重ね合わせる論調はたくさん見ました。では実際に10年経ってどのようなリターンとなっているのでしょうか?

BRICS系ファンドの老舗であるHSBC投信のファンドの基準価額はこのようになっています。

・HSBCチャイナ : 24,090円
・HSBCインド  : 14,940円
・HSBCブラジル :  9,762円
・HSBCロシア  :  5,569円

高い順に並べたわけですが、ご存知のように投信というのは基準価額1万円からスタートします。途中で分配等もあるのでこれがすなわち正確なリターンとはいえないものの、中国は確かに当初から2.4倍になった一方でブラジルは当初元本を割り込み、ロシアに至っては半分近くにまで減っていることが分かります。

つまりはこれらの国に等しく日本のような高度成長が起こっているかと言うと、「全くそうではない」ということですね。

これらの中ではむしろ中国が例外であり、10年前の新興国ブームのときに期待されていた国々はほぼ「期待はずれだった」と言ってもいいかもしれません。

もっと歴史を振り返れば、50年代や60年代はソ連=ロシアは間違いなく先進国でしたし、アルゼンチンは何度も期待されては破綻する、というパターンを繰り返しています。

残念ながら新興国の発展に過度に期待するのは「無理筋」というのが冷静な認識なのではないかと思います。

ここからはあくまで個人的な感覚ですが、先進国を並べてみると、ほぼ同じ緯度にあることが分かります。つまり熱帯でも寒帯でもなく温帯に集中しているのですね。やはり経済や工業が発展するためには、暑すぎず寒すぎない快適な労働環境が必要になってくるように思うのですがいかがでしょう?

もしそうした気候条件・自然環境が勤勉さに強く相関しているのだとすれば・・・上記グラフでプロットされている国々はいつまで経っても先進国に追いつけない、ということになりますが、少なくとも歴史の上ではそうした状況にあるのは事実です。

つまり、先進国はいつまで経っても先進国であり、新興国はいつまで経っても新興国である、ということですね。その唯一の例外は日本くらいなのではないですかね?中国も以前は先進国であったわけですし。

そうした状況・構造が良いとか悪いとかを言いたいわけではありませんで(個人的にはどちらかと言うと新興国が成長する中で世界経済がフラット化する方が好ましい点が多いような気もしますが)、お伝えしたいのは、「今の新興国は30年前の日本であり、新興国に投資すれば昔の日本と同じような高度成長の恩恵が受けられる」というのは全くの幻想だということです。

預金者の皆さんの大切な虎の子である預貯金を投資に振り向けるための甘言というわけです。

記者自身は投資に対してそこまでネガティブではなく、実際には新興国に対しても投資信託を通じていくばくかの投資を行っていますし、そこに経済合理性以外に社会的な意義を感じたりもしておりますが、だからといって投資先の国々が日本と同じようなドリームを達成するといった幻想は抱いておりません。

加えて、日本企業に投資するのであれば高いモラルが期待できるわけですが、新興国企業の場合、そうした点もかなり怪しいのは間違いありません。なんといっても投資は資金を人にあげてしまうことですからね。その危険性は投資をする前に十分認識しておく必要があります。

いずれにしても、働かなくして簡単に利益が得られるほど世の中は甘くありません。

「不労所得」といった、これまた幻想を捨てて、投資をする場合にもリスクを徹底的に限定した上で、「大人の遊び」として取り組むくらいのスタンスが一番良いかと思います。

特に退職金などで一度に多額の資金を手にされた方は銀行や証券会社などと言った金融機関だけでなく、すべての企業からカモにされる可能性が相対的に高いと言えますので、十分、お気をつけいただければと思います。

自分の預金・定期預金を守れるのは最終的には自分だけ、ということですね。参考になさってください。



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