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貯金・定期預金コラム:
退職金専用定期預金で1.74%の利回り!?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2014/5/8 <zaiオンライン

元本保証の「退職金専用定期」で高利息をゲットする裏ワザを発見!




※抜粋

編集部からのコメント

多くのサラリーマンの方々にとって、人生最大の臨時収入と言えばやはり相続と退職金なのではないかと思います。相続については金融資産というよりは不動産などが中心だとすれば、本格的な資産運用の機会が伴うのはやはり後者の退職金の方ですね。

思い起こせば、日本史上最大の人口の「こぶ」であった団塊の世代が退職し始めたのが2005年以降で、その後大量の退職金が金融市場に流入してくると期待されたわけですが、実際にはほとんど全く変化がなかったですね・・・。

これは恐らく、一時金として退職金を受け取るのではなく、年金形式で毎月一定額受け取ろうとされる方が多かったことに加えて、こうしたシニア世代の比較的保守的な投資スタイルが影響したのではないかと思います。

要は資産運用についてあまり冒険をせず、リスクを取らず、定期預金を中心に堅実に運用したのではないかということですね。

投資に関するアンケートで常に圧倒的な1番人気なのが日本株ですが、日本株についてはバブル崩壊以降、25年近く基本的に負け続けています。だとするとこうした方々の戦績も概ね惨憺たるもので、投資スタイルが保守的となるのも当然なのかもしれませんが。

そうした保守的なマネーの受け皿となってきたのが定期預金や普通預金などの元本保証の銀行預金ではないかと思いますが、残念ながら株価の低迷と同様に日本の金利もバブル崩壊以降、長期低迷中であり、満足な金利水準が提供されていません。それこそ普通預金に何百万円も眠りっぱなし、というケースも多そうです。

もちろん各銀行がそうした資金を黙って見過ごすはずもなく、放置されがちかもしれない退職金を狙った定期預金を提供しています。それが「退職金専用定期預金」ですね。ざっとメガバンクで調べてみると概ねこのような金利になっています。

・三菱東京UFJ銀行 : 3ヶ月年1.3%
・三井住友銀行 : 3ヶ月年1.3%
・みずほ銀行 : 3ヶ月年1.3%
・りそな銀行 : 3ヶ月年1.8%

どこも横ならび・・・かと思いきや、りそな銀行だけ少し高いですね。通常の定期預金であれば0.0X%といった状況ですから、1%を上回る金利というのは大いに魅力的です。

ただ世の中うまい話はないわけで、こうした高金利にも当然、ウラがあります。

まず1つ目はなんといっても「3ヶ月で1.3%(1.8%)の利息がもらえるわけではない」ということですね。こうした金利はあくまで「年利」です。つまり「1年間預けたとしたら」の場合の金利ということですね。期間3ヶ月ということは実際にもらえるのはその4分の1=0.325%(0.450%)ということになります。

2つ目は「3ヶ月経ったら通常の金利が適用される」ということです。通常金利がまだ半分の0.65%等の水準であれば許せますが、実際には0.025%等に激減します。年利換算では実に「52分の1」という減りようです。引き続き高金利で運用しようと思えば、預けかえるしかありません。

3つ目は、銀行からすれば当然、預金のままにされても何もオイシクないわけで、運用期間中は投資信託や外貨預金、保険商品などを積極的にセールスされることになります。こうした「退職金専用定期預金」が店舗限定なのも、そうしたセールスの機会を広げようとするものですね。

いくら3ヶ月とは言え、こうした金利は当然、銀行からすれば赤字=持ち出しとなりますので、あわよくば投資商品購入により手数料を払ってもらうか、それがダメでも低金利の定期預金に入れておいてもらってちょっとずつ回収していこうという算段が出来上がっているわけです。

結局、こうした定期預金がずっと継続販売されているのも、「横並び意識」の影響もあるとは思いますが、それと同時に全体で見れば採算性が確保されているから、ということなのでしょうしね。

そんなわけで記者は預金者の立場から、こうした退職金定期預金の活用には懐疑的です。

>>>定期預金「退職金運用プラン」の落とし穴

しかし今回取り上げた上記コラムでは、そうした銀行の思惑を一切無視し、退職金専用定期預金を「預け回す」ことでさらなる高金利を狙っていく方法が紹介されています。具体的にはこういうイメージですね。




要するに、退職金専用定期預金の満期がくる3ヶ月もしくは1ヶ月後に満期金をガッツリ払い出し、次の銀行の退職金専用定期預金へと、まるで渡り鳥のように預け替えていくことで高金利を実現しようというものです。

メガバンク4行を利用するだけでも、年1.3%+年1.3%+年1.3%+年1.8%=年1.425%の運用ができるわけですが、上記の例では「3ヶ月/年2.525%」や「1ヶ月/年2.50%」の退職金専用定期預金を組み合わせることで、 年約2.18%=税引き後年1.74%の利回りを実現するものですね。

なかなかの力技ですが、窓口での冷たい視線は別として、言われてみればナルホドと思える方法ですね。退職金を受け取った方や、退職金受け取り間近な方は検討してみてはいかがでしょうか。

ただしこうした「預け回し」にも注意点・問題点がないわけではありません。

1つ目は、退職金専用定期預金は通例、「退職後1年以内の資金」という制約がついています。つまり退職直後の1年間しか使えないワザなのですね。うかうかしていると3ヶ月×3回とか3ヶ月×2回くらいしか利用できず、思っていたより利回りが低下する可能性は高そうです。

2つ目は、その1年後には、どこに預けていても高金利は期待できない、ということですね。上記の通り0.025%といった「店頭表示金利」が口を開けて待っているという意味では、単発の退職金専用定期預金と状況は一切変わりません。

3つ目は、預け回すことで、しつこいセールスをしかけてくる銀行が4つや5つに激増してしまう、ということですね。金融機関からすればその預金者が大金を持っていることをすでに知っているわけですし、特に払い出された銀行は、資金を取り戻そうとよりヒートアップしている可能性も相応にありそうです。

そうした懸念点をよく理解した上で、こうした「退職金専用定期預金めぐり」を、退職後1年しか味わえないイベントとして楽しもう、ということであれば、得がたい経験ができるかもしれませんが・・・。

参考になさってください。



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