この5月は例年と異なり、高金利の定期預金をそれなりに選べる状況にありますが、一般論から言えば定期預金キャンペーンは6月の夏のボーナスまでは閑散期にあたります。
そうした中で少しでも有利な運用をしようと思えば、様々な金融商品をチェックする必要が出てきますが、そうした定期預金ニーズの受け皿となる金融商品の1つが「債券」です。
国債を除けば債券を取り上げるのは久しぶりですが、ここで念のために債券の商品性についてご説明しておくと、債券とは、満期になれば元本と、あらかじめ決まっている利率に基づき利息が支払われる、定期預金によく似た商品です。
ただ定期預金と決定的に違う点が2つあり、1つ目はその債券の発行体が破綻してしまうと元本が大きく毀損してしまう可能性が高いということですね。預金保険のような元本保証を補完する仕組みがない点には注意が必要です。
2つ目は途中で換金したければ、市場で売却するしかありませんが、買い手がつかなければ当然換金できませんし、仮に買い叩かれてしまうとこれまた元本割れしてしまうリスクが出てきます。
定期預金と似ていますが、定期預金にはないリスクがある商品である、という理解が必要ですね。
そんなわけで今回はそうした債券の1つである、SBI証券が取り扱う、ソフトバンクが発行する「第45回無担保社債」を取り上げたいと思います。気になる条件はというと、以下の通りです。
◆ソフトバンク株式会社第45回無担保社債
・年率(税引前) : 仮条件1.15%〜1.75%
・申込単位 : 100万円以上100万円単位
・募集期間 : 2014/5/19(月)〜2014/5/29(木)
・償還日 : 2019/5/30(期間:5年)
・発行額 : 3,000億円
まず肝心の金利ですが、「仮条件」として1.15%〜1.75%のレンジとなっています。正式に決定されるのは5月16日(金)ということですが、こうした金利は一般的にはレンジの真ん中近辺で決まることが多いです。つまり「5年/1.45%」前後の条件になる可能性が高い、ということですね。
だとすれば定期預金の金利をはるかに超える金利水準となります。
ただ肝心のソフトバンク株式会社の信用度を計る上で参考となる格付け情報が記載されていません。調べてみるとこうなっています。
・S&P : BB+
・ムーディーズ : Ba1
一般的には投資適格=投資してもよいのはBBBまでといわれています。つまり、BB+やBa1はそれを下回るわけで・・・「ジャンク債」ということですね!
だからこその高金利と言えるわけですが、5年後のソフトバンクの経営状態をよく想像した上で投資の可否を判断していただければと思います。
ちなみに発行額は3,000億円ということで・・・べらぼうですね。個人向けの社債としてはゼロが1つか2つ多いです。2週間で完売できるのかどうか・・・注目です。
「ソフトバンクの5年間のリスクなら取れる!」という方は購入・投資をご検討ください。
ここで市場の10年もの金利をチェックしてみるとこうなっています。
やはり低迷していますね・・・。
ちなみにこの社債のように、比較的長めの運用を考えている方に併せてお勧めなのが、東京スター銀行の「右肩上がり円定期」です。
この定期預金は「仕組み預金」の1つですが、仕組み預金とは、満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される、と言った制約がある代わりに金利が高い預金です。その2014年5月現在の金利条件は以下のようになっています。
◆東京スター銀行/右肩上がり円定期
・最長6年タイプ : 当初2年間0.40% → 次の2年間0.50% → 最後の2年間0.60%
・最長10年タイプ : 当初3年間0.90% → 次の3年間0.95% → 最後の4年間1.00%
>>>「右肩上がり円定期」の最新金利はこちら
こちらも他の定期預金と比較にならない高金利が魅力ですね!
中でも金利が高いのが「最長10年タイプ」ですが、金利は最大1.00%、10年間の平均金利は「0.955%」ということで、かなりの高水準ですね。参考になさってください。
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