毎日、楽しいニュース、悲しいニュースなど、多種多様なニュースが報道されていますが、中でも残念なニュースと言えば怪しい投資話・儲け話に乗っかって損をしてしまった、というものです。
前者で言えば最近の代表的なものとしては、MRIインターナショナルによる「MARS投資」や、アブラハムプライベートバンク社による「いつかはゆかし」が挙げられます。
「いつかはゆかし」については横領や流用といった悪質な被害は報道されていませんが、しかしどちらも運用実態から大きく乖離した魅力的な投資リターンを期待させて投資させた、という点では変わりません。
それ以外にも「東京オリンピック」や「ワールドカップ」「リニア」といった耳目を引くイベントをおとりとした多数の投資詐欺が報道されています。残念なことですね・・・。
一方後者の「怪しい儲け話」で言えば、大規模な被害は報告されていないものの、副業の斡旋を依頼したら、最終的にHP作成代など数十万円を請求されたといった話が多く報告されています。
そもそもメールボックスを開けば、そうした内職を勧誘するものや、「ロト6の当選番号が分かる」「FXで必ず勝てるようになる方法がある」といった迷惑メールが山のように届いてゲンナリします。
こうした被害に遭われた方は本当にお気の毒ですが、一方で結果的に犯罪グループに資金を供給してしまったという点では次の被害者を生む遠因を作る加害者になったともいえます。
犯罪グループにも当然、生活費やら家賃やらの「固定費」がかかるわけで、資金が絶たれれば活動を継続できません。その点でも我々預金者1人1人の自衛意識が重要だといえます。
上記記事でも経済ジャーナリスト氏が預金者の心がけとして「おいしい話は自分に来ない」という原則を述べています。
つまり、「本当においしい投資話というのも、世の中には確かにあるでしょう。でも、そんな話は世界中の大富豪が血眼になって探しています。限られた人々に独占されて、自分のところに来るわけがないんです。」ということですね。
全くもってその通りです!
世界的に低金利の続く今の時代、少しでも利回りが高い金融商品があれば、宣伝なんてしなくてもあっと言う間に売り切れます。実際、高金利の個人向け社債は「瞬間蒸発」という状態が続いています。そうしたことからも「本当においしい話が自分のところに来るはずがない」というのは紛れも無い事実です。
ぜひ心にとどめていただければと思います。
そうした啓蒙も兼ねて今回のタイトルは「驚くほど預金が貯まる方法とは?」という、オトリのものにさせていただいたわけですが、ここで終わっても面白くも何ともありませんので、では本当に驚くほど預金が貯まる方法を考えるとすればどういったことが挙げられるのでしょうか?
これにはたくさんのアイデアが出回っておりまして、正解は1つではありませんし、そもそも正解などあるべきものでもないのですが、思いつくままに書くとこうした着眼点があります。
1つは、「みんながしたい仕事」「みんなができる仕事」は給料が低いということです。そして最強なのがこの2つが組み合わさった「みんながしたくて、みんなができる仕事」ですね。実際、具体的には申し上げませんが、給料が低い仕事を下から数えていくと、概ねこうした基準が当てはまるのではないかと思います。
つまり給料を上げていこうと思えば「みんながしたくない仕事」「みんなができない仕事」を目指していくべき、ということですね。高給取りで思いつくのは、プロスポーツ選手、コンサルタント、外資系証券、弁護士、医師、銀行員、テレビ局社員といった感じでしょうか?したいかしたくないかはともかくとして、「やろうと思ってもできない仕事」であるのは間違いありません。
もし今の仕事が少なくとも「みんなができる仕事」なのであれば、だんだん「みんなができない仕事」や「みんながしたくない仕事」にスライドさせていく心がけが重要と言えそうです。
あるいは考え方を大きく変えてこの「驚くほど預金が貯まる方法」を探ろうとするなら、少なくとも「騙される側より騙す側に回れ」と言うアプローチもあります。
もちろん本当に騙そうとするなら犯罪ですが、そうではなくて、その「騙しのエッセンス」や「儲かる仕組み=ビジネスモデル」に思いを馳せてみる、ということです。
そして、そこに何か明確なロジックが見えてきたなら、それを自分のビジネスに生かしてみる、という手法ですね。あるいは何かそのアイデアをベースにしたサイドビジネスを始めてみてもいいかもしれません。
たとえば、こうした投資話に騙されてしまうのが田舎のお年寄りで、なぜなら普段寂しいから、ということであれば、そうした寂しさを和らげるためのビジネスというのもアリでしょうし、あるいはもっとストレートにそうした怪しい投資話に引っかからないよう、セキュリティサービスを提供してあげるという手もあるかもしれません。
要は資産保全の相談相手になってあげるということですね。資産「運用」の相談相手はいても、資産「保全」の相談相手は少ないと思いますので、一定のニーズがあるかもしれません。
また、そのように常日頃から「騙される側より騙す側に回ろう」と心がけ続けている限り、騙される可能性も相対的に低くなりそうな気がするのですがかいかがでしょうか?
いずれにしても「簡単に」「何もしなくて」預金が増やせる方法などあるはずもありません。
参考になさってください。
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