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貯金・定期預金コラム:
安心の資産運用?ミレニア社フューチャー投資は魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2014/10/23 <株式会社ミレニア

フューチャー 第6期投資家募集中




※抜粋

編集部からのコメント

前回のコラムと同じ書き出しで恐縮ですが、低金利が続き、誰もが「運用難」の時代です。

そしてこうした時期に根強くはびこるのが投資詐欺です。冷静に考えればおかしいと思ってしまうようなものでも、少しでも「信じたい」と思った時点で負けなのでしょうね。

人間は残念ながら見たいと思うものしか見えませんし、聞きたいと思うものしか聞こえません。信じたいと思ったが最後、自分に都合のいい情報しか頭に入ってこなくなるのではないでしょうか。

そんな問題意識を強く持つ今日この頃ですが、そうした中、ふと目にとまったのが上記投資商品ですね。うたい文句を書き出すとこのようになっています。

・年間配当:4〜8%
・一口10万円からの投資
・12ヶ月からの償還
・事務手数料無料
・3ヶ月ごとの配当

正直、この時点ですでにかなりブラックに近いグレーですね。

さらにその下には赤字で「2013年5月より元本保全システムを導入しております」とのことです。これでほぼアウトということではないでしょうか。

まずそもそもリスクとリターンは完全に連動します。もし仮に年4〜8%のリターンが期待できるのであれば、今の日本の金利環境からすると、少なくとも年3〜7%の「元本割れ」のリスクがないと見合いません。

しかしながら当該案内サイトのトップページのどこにもそうしたリスクに関する記載がないのですね。だとすれば投資家を誤認させる意図をもって投資勧誘を行っているわけでまず「ブラックに近い」と言えます。

加えて上記「元本保全システム」についても、このように説明されています。

・資金の募集を、関連社団法人も含めた弊社の過去1年間の純利益の90%に達した時点で打ち切るように致しました。もしもの場合にも過去1年間の収益より配当と元本を保全できるように工夫しております。

つまりは利益の90%分しか資金を集めないということですが、もしそうなら確かに安全性は相対的に高まるものの、そもそもこのような形で社債を通じて資金集めをする必要が全くありませんね。

社債にしろ、株式にしろ、企業が手間暇かけて資金を調達する背景には、「投資すれば成長し利益も増えるけれど、今手元に資金がない」という事情があります。

逆に言えば利益1年分で賄えてしまう資金など、自社の資金繰り次第でいくらでもねん出できるほか、わざわざ手間暇とコストをかけて市場から調達する経済合理性がありません。1年待てばその利益が自己資金として自由に利用できるようになるのですしね。

「いや、どうしても必要だ」ということであれば銀行が喜んでお金を貸してくれるはずです。もし本当にそれだけ少額なのであればほぼリスクフリーですし、銀行からすれば4%などと言わず、2%でも利益が出ます。

「なぜ銀行から借りるのではなく、個人投資家から資金を集めるのか」、合理的な説明ができない時点でアウトということですね。

加えて、この元本保全システムが、この会社だけではなく「関連社団法人も含めた」という点もミソですね。つまり、その関連社団法人がこの会社の社債を立て替わってくれる保証などどこにもありません。むしろ別法人であれば別の利害関係者がいるわけで、おいそれと立て替わると背任行為に当たります。

もろもろ考えるとざっと見ただけでも説明がつかないことが多く、「君子危うきに近寄らず」というのが節度ある大人のあるべきスタンスなのではないでしょうか。

なおもう少し中身を見てみると、この資金は「電子カルテシステムの事業拡大のための投資」ということですね。であるなら顧客は病院などの医療関係者なわけで、なおさら銀行からの低利融資が期待できることになります。社債で資金集めする必要などありません。

Q&Aを見てみると、なぜ高配当が実現できるかについて以下のように説明されています。

・銀行や証券会社を介さない直接販売により、不要なコストを最小限に抑えることで高配当を実現します。ネット広告に限定することで広告宣伝費の節約を、またお申込み手段をネットに限定することで郵送代や人件費の節約をしております。

確かに直接販売によって間接経費が抑えられているのでしょうけれど、だからといって配当を4〜8%も出していたら全く意味がありません。繰り返しになりますが銀行から借りればその半分以下のコストで借りられますからね。その場合、間接経費もゼロですし。

また「ネット広告に限定」とのことですが、この時点でやはり相当胡散臭いと言わずにはおられません。と言うのも今の運用難の時代、本当にこれだけ有利な運用があるのなら、関係者だけで申込みが殺到するはずで「広告する必要など一切ない」からですね。

それでも広告しているということはやはり、そう簡単には資金が集まらない「裏の事情」がありそうですね。

そんなわけでモロモロ書いてきましたが、結論から言えば今の日本の金利環境の中で、「元本割れリスクがないのに1%以上のリターンが出る」ことなどあり得ません。

もしそうしたリスクが見えない商品はやはりグレーかブラックですね。みんながあなたの大事な虎の子を狙っていると思って、十分お気を付けください。

しかし行政は一体何をやっているのでしょうねぇ。

参考になさってください。


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