昨年4月に「異次元緩和」が発表されたのち、市場金利は上下を繰り返しながらも全体的には大きく低下してきました。それにつれて預金金利も低下傾向にあり、預金者からすれば気分が晴れない状態が続いています。
そしてトドメの一撃となりそうなのが10月末に発表された「追加金融緩和」ですね。ただでさえ異次元のレベルにまで拡大した金融緩和をさらに強化するということですから金利がもう一段低下するのは間違いありません。長期金利の動きをチェックするとこのようになっています。
追加金融緩和発表直後は多少ジグザグした長期金利ですが、足元では落ち着き、史上最低水準に低下しつつあります。具体的には0.45%前後と「0.4%割れ」も徐々に現実のものとなりそうです。
さてこのように金利が低下傾向にある中では、長めの定期預金に預け入れてしまうよりは、しばらく様子を見ようとする方が増えてくるのではないかと思います。
とは言え普通預金に預けても天文学的な金利の低さなわけで、全くその気になりません。そうした方にオススメなのが毎月ご案内しているように、個人向け国債の「変動10」です。
「今は低金利でどうしようもないけれど、将来的には金利は上昇するかもしれない」と期待されている方や、「さすがにこんな低金利では金利を固定したくない」という方向けということですね。
「変動10」はその名の通り、期間10年の変動金利の国債です。半年毎に金利が見直されるので、今後、金利が上昇してもそのメリットを享受できるというなかなかオイシイ商品性を持っています。繰り返しになりますが、今のような足元の金利が低い一方で金利上昇期待がそれなりにある状況では、多くの預金ユーザーのニーズにも合致していそうです。
加えてこの 「変動10」は今まで3月・6月・9月・12月の年4回発行されてきたわけですが、ようやく毎月募集に切り替わったのですね!今まで3ヶ月に1回という発行タイミングにイラっとされていた方もこれからは大丈夫ですね。
個人向け国債は1万円から購入できるので、毎月、積み立て代わりに購入するといった利用方法も可能となっています。
さらに「変動10」の金利は一般的な定期預金よりはるかに高いので、今の時期のようなボーナスシーズン前の魅力的なキャンペーンが少ない中でも変わらず高金利で利用できる安定感・安心感がありますね。
さてその個人向け国債の、今月の具体的な募集条件は以下の通りです。
◆個人向け国債
固定3年 : 0.05%
固定5年 : 0.08%
変動10年 : 0.29%
先月と比較すると今月は「固定5」と「変動10」が少し金利ダウンしていますね。
とは言いつつこれらの中ではやはり「変動10」が魅力的なわけですが、通常この「変動10」のように半年毎に金利が見直されるということは「6ヶ月もの定期」を自動継続しているイメージとなりますので、金利も「6ヶ月もの定期」と似たようなものになる、というのが金利の常識です。
今の6ヶ月ものの定期預金金利といえば・・・0.025%程度ですね。
ところが、この変動10年タイプは、上記の通り0.29%ということですから、12倍近いわけですね。6ヶ月もの定期どころか、通常の5年もの定期の金利をもはるかに上回る金利です。変動金利でありながら、これだけの金利がつくというのは、相当魅力的な商品性であるのは間違いありません。
実際、民間ではこのような商品性の預金は提供されていません。商品性が良すぎるからですね。
ネックとなるのは10年という期間の長さですが、これも利便性が考慮されていて、1年経てばいつでも中途解約ができ、そのペナルティも2回分の利息=1年分の利息相当分のみですから、2年も運用すれば、十分元が取れます。
たとえば3年後に解約した場合、利率が3年間ずっと今の0.29%と仮定すると、ペナルティを払っても、トータルでは約0.19%の金利ということになります。なかなかですね。
仮に5年後に解約した場合であれば、ペナルティを考慮してもトータルでは約0.23%の利回りですね。ネット銀行の定期預金と比較しても遜色ない金利水準です。
あくまで金利が変動しない前提とはなりますが、同じ個人向け国債である上記固定3年=0.05%、固定5年=0.08%よりもはるかに有利である点もポイントですね。
なお、個人向け国債はあらかたの証券会社で購入できますが、マネックス証券で新規に口座を開設すれば、最大で30,000円相当のプレゼントが提供されるキャンペーンが実施中です。
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また、同じく個人向け国債の取り扱いがある楽天証券では、新規に口座を開設すれば最大で38,700円相当のプレゼントが提供されます。
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いずれも満額のプレゼント金額を手に入れるのは難しいとは思いますが、少しでももらえれば利息の足しと捉えることもできますね。どうせ個人向け国債を購入するのであれば、こうした有利なキャンペーンを利用してみてはいかがでしょうか。
上記の通り長期金利は再び低下し始めており、定期預金には逆風が強くなっているわけですが、そういう時こそ、個人向け国債の変動金利の優位性がより浮き彫りになってきますね。
最後に、「それでも固定金利が良い」という人には仕組み預金という選択肢もあります。中でも人気の東京スター銀行の右肩上がり円定期はこのような金利水準となっています。
◆東京スター銀行/右肩上がり円定期
・最長6年タイプ : 当初2年間0.35% → 次の2年間0.45% → 最後の2年間0.55%
・最長10年タイプ : 当初3年間0.60% → 次の3年間0.80% → 最後の4年間1.00%
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こちらも商品性が良すぎる定期預金の1つですね。
参考になれば幸いです。
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