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貯金・定期預金コラム:
クラウドバンク 平均実績5.6%は魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2015/1/15 <クラウドバンク

日本クラウド証券株式会社




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告を見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。

そして今回も同じようにネット上で広告を見つけた、日本クラウド証券株式会社が提供するクラウドファンディングサービスである「クラウドバンク」を取り上げたいと思います。

さて毎回ご案内しておりますが、まず誰でも簡単にわかるアヤシイ投資商品の見分け方としては以下が挙げられます。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性が高い。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性が高い。

3.運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性が高い。

この「3基準」に照らしてみると、この日本クラウド証券株式会社が提供する「クラウドバンク」はどうでしょうか?まず現在募集中の案件はこちらとなります。



運用期間はたった6ヶ月で予想利回りは6.5%ということですね!なかなか魅力的です。

ただ問題は、1億円もの資金を集めながら、

・具体的にどういった企業に貸し出すのか
・なぜ予想利回りが6.5%となるのか

そうした説明は一切ありません。となると本当に貸し出しが実行されているのか、単に他のファンドの返済原資・分配原資に回されるという典型的な自転車操業なのか、投資家にとってはさっぱりわかりませんね。

加えて上記でご案内したように利回りが6.5%であるなら相応のリスクがあるはずですが、それが具体的に明記されていないのも極めて不親切と言えます。

ただ不親切なりに開示されている点があるとすれば以下の説明です。



つまり、事業者=借入人は不動産を担保に銀行から融資を受けるのだけれど、銀行は担保価格から一定のバッファをみた金額しか貸してくれないので、自己資金が必要な場合がある(住宅ローンの「頭金」に相当するものですね)。そうした足りない金額分をクラウドバンクが融資するという位置づけですね。

これが正しいとすれば、少なくとも上記チェックポイントの2つ目である、

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性が高い。

という疑念については一応の説明がつくことになります。

しかしながら、何も銀行は好き好んで自己資金=頭金を求めるわけではなく、もちろん担保物件の価値が十分あれば資金を全額貸してくれます。つまり上記の例のように3,500万円しか貸してくれないのであれば、やはりそれはその担保物件の価値が実質的に3,500万円分しかないわけで、そこからさらに貸し出されるクラウドバンク分の500万円についてはほぼ丸裸。実質的に「ほとんど無担保」であることを意味するわけですね。

仮にその事業者が破綻すれば、担保物件の最初の権利者である銀行が全額回収しておしまい。クラウドバンクには1銭も入ってこない可能性が十分想定されます。

要するに、このクラウドバンクのローンは「不動産担保型」、「担保あり」と謳いながら、実質的にはほとんどその担保力はあてにできず「無担保型」と言うべきものである可能性が高そうです。

だとするとチェックポイントの1つ目である

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性が高い。

に抵触することになります。

残るチェックポイントは3つ目の

3.運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性が高い。

であり、記者はネット広告からこの商品を発見したわけで、その時点でかなりグレーなわけですが、さらにもう一歩踏み込むと、この低金利・運用難の時代にこうした貸し出し事業を行おうと思うと最も困るのが「貸出先を見つけること」なはずです。

特に優良先は銀行ががっちり抱え込んでいるはずであり、それなりに信用力があるけれど聞いたことのないクラウドバンクからお金を借りてくれる事業者というのは稀有であることは間違いありません。

だとするとこのクラウドバンク社のHPでは大々的に「融資先募集!」の案内が躍っているはずですが・・・実際にはそうした案内は一切ありません。上記の通り募集中ファンドでも「具体的にどういった企業に貸し出すのか」明記されていないこともあり、本当に貸し出し実態があるのかますます怪しくなってきますね。

単にグループ会社、関係会社、お友達会社の運転資金に回っているだけだとしても投資家からすれば確かめようもありません。

ちなみにうがった見方をすれば本当にこのように応募金額が伸びているのだとすると、その間は「自転車操業が可能」ということになります。本当の実態は応募金額が減ってきたときに判明するわけですね。



なお。

幸か不幸か、このクラウドバンクの運営母体である日本クラウド証券株式会社は決算を毎年発表しておりまして、直近である2014年3月期決算の単体の利益はいくらかと言うと・・・わずか122万円なのですね!

さらに気になるのはその前の2013年3月期決算では何と8,598万円もの赤字決算となっています。

有価証券報告書では単体の当期利益はこのように推移しています。

・2010年3月期 : マイナス1億45百万円
・2011年3月期 : マイナス2億42百万円
・2012年3月期 : マイナス78百万円
・2013年3月期 : マイナス89百万円
・2014年3月期 : プラス1百万円

毎回、決算を訂正しているようで数字が微妙に異なりますが、いずれにせよこの5年で6億円近い赤字を出したことになります。よく会社が存続できましたね・・・。

また、直近の2015年3月期の第1四半期の決算では、単体の利益はマイナス9百万円とまた赤字に転落しています。連結ではプラス40万円とかろうじてプラスを維持していますが、風前のともしびであるのは間違いありません。

そして強い懸念を感じるのが、そのあとの第2四半期=2014年9月期の決算が、2015年1月現在、どこにも確認できない点ですね。とても安心して投資できる状況ではありません。

仮にこの日本クラウド証券株式会社が倒産してしまうと投資家の資金はどうなるのでしょうか?

投資信託のように分別保管され、同社の財産と切り離されていれば多少回収できる可能性が出てきますが、そうでないとすれば倒産した時点でほぼパーですね。融資資金を回収する人・できる人もいなくなりますし。

加えて、「自転車操業」されている場合は当然として、関係会社に貸し出されている場合もやはり、同社が倒産すればほぼ回収不能となります。

もちろん、現段階での公開されている極めて限定的な情報のみで、このクラウドバンクの中身がクロだ、詐欺だ、悪徳商法だ、と誹謗中傷する意図はありません。

そうではなく、もしこのクラウドバンクに投資しようとするのであれば、上記のようなリスクについて納得いく「証拠」を求めてから判断しないといけないということです。

投資というのは資金が自分の手元から完全に飛び立ってしまいますので極めて危険な行為です。世知辛いですが、やはり「性悪説」に立って投資の是非を検討すべきですね。

そもそも上記チェックポイントでも指摘させていただいた通り、投資家向けの広告を実施している時点で「怪しい!」と思う「反射神経」が必要なわけです。繰り返しになりますが、探すのが難しいのはお金を出してくれる方ではなく、お金を借りてくれる方ですからね。

参考になさってください。


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