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貯金・定期預金コラム:
日本クラウド証券のクラウドファンディングって信用できるの?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2015/6/25 <日本経済新聞

日本クラウド証券、小口投資の新ファンド 中小へ計100億円




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきたわけですが、前回に引き続き今回もそれに関連して日経新聞で上記記事を見つけました。

※前回のコラム「ソーシャルレンディング「maneo」は魅力的?

これまでも何社か個人投資家から資金を集めて必要としている会社に貸し出す(アヤシイ)投資モデルについてご案内してきましたが、それらは大きなくくりで言えば「ソーシャルレンディング」や「クラウドファンディング」と呼ばれるサービスですね。

もちろんソーシャルレンディングやクラウドファンディング自体がアヤシイわけではなく、むしろ銀行にお金を貸してもらえない人にお金を貸してビジネスを支援していくというスキームには一定の社会的な意義があるわけですが、ただ結果的にハイリスク・ハイリターンの投資となるわけで、そのハイリターンの部分のみが強調されると途端にアヤしくなる、ということですね。

したがって記者がいつも気になっているのはその「ハイリスク」の部分なのですが、これがどの会社も全く開示されておりません。つまりはどの会社も相当アヤシイということですね。

翻って上記記事では、以前も取り上げた日本クラウド証券について取り上げられています。

※以前の記事「クラウドバンク 平均実績5.6%は魅力的?

日本で最も権威ある経済紙の記事ですのでそうしたリスクの実態にまで踏み込んでいるかと期待したのですが・・・残念ながら仕組みの話に終始していてそのリスクには触れられていません。これだと単なるPR記事ですね。

ただ提携先として「グローバルタスクフォース」社なる会社が挙げられていますので、会社としての一定の社会性は担保されると言えるのかもしれません。だからと言ってこの会社が集める投資スキームのリスクが1グラムでも軽くなるわけではありませんが・・・。

ではなぜ当サイトがリスクにこだわるかと言えば、日本の金利はもはや1%未満であることを考えると、仮に6%の投資案件であれば、5%程度の元本ロスリスクがないとその利回りを正当化できないからですね。

もし本当にほぼノーリスクで6%の利回りが出るような優良案件であれば、銀行がこぞって1〜2%の低利で貸すでしょうし、借りる側からしてもわざわざ6%といった法外な金利を払う必要はありません。

言い換えれば「そうした金利でしか借りられない会社」が貸出先ということでしょうから、当然ながら貸し倒れ率=焦げ付き率は相応に高いはずですね。以前の商工ローンや消費者金融の貸出先のイメージでしょうか。だとすると繰り返しになりますが、やはりそうしたハイリスクの部分の情報開示が極めて重要になってきます。

そんなわけで前回に引き続き日経新聞の記事は役に立たないので、再び日本クラウド証券のサイトをチェックしてみるわけですが、やはりファンドの投資先は開示されていないですね。

会社の業績開示も2014年6月末の2015年3月期第一四半期で終了しています。さらにその決算では単体で「−9百万円の赤字」というオマケつきですね。数十億円の資産を管理する会社としてはその損益基盤は極めて脆弱です。

恐らく募集金額が足りない場合などは同社が一定のリスクを取って投資しているものと思いますが、低い利益水準と相まって仮にその投資資産がほんの少し毀損するだけで債務超過になってしまう可能性が示唆されています。

ちなみに検索ついでにwikipediaを覗くとこのような記述がありました。

・個別投資案件に関する手数料・リスク・借主情報等は、投資家には開示されていない。

これが正しいとすればやっぱり投資の詳細は開示されていないということですね・・・だとすると率直に言って「投資してはいけない会社」と言い切ってしまってよいと思います。リスクが開示されなければリターンが適正かどうか判断できません。

仮に目標利回りが5%でも元本損失率が6%あれば実質的にマイナスなわけですから投資してはいけないのと同じ理屈です。

今のところ分配も償還もされているようだし大丈夫なのではないか?という指摘もあるかもしれませんが、同社HPを見ると以下のような記述があります。



・累計応募金額 : 40億円
・償還金額 : 14億円
・分配金額 : 71百万円

※上端に記載されている数字の方です。

「しっかり分配も償還もしているね。」という意味ではありません、もちろん。

言いたいのは仮にこの数字が正しいのだとすると、40億円集めてまだ15億円しか返還していないわけですから手元に25億円あり、この資金がある間は分配も償還も続けられるということですね。

そうした流用の疑いを強めてしまうのが以下記載です。



これは「不動産担保型ローンファンド」の募集ページですが、ポイントは右下の赤字の部分ですね。小さくて恐縮ですが、抜き出すとこうなります。

当該ファンドは、主として担保設定された案件を融資対象としていますが、 貸付先の分散と、募集金額に対する効率的な運用を目的として、一部資金を上記以外の案件へ貸し付る場合があります。かかる場合においても、クラウドバンクの厳しい貸付基準と保全面への配慮に基づき、優良な貸付先に限定して貸付を行います。

つまり・・・どんな先にでも好きなように貸せるということですね。それこそ「わが社が最も優良な貸付先である」という理屈のもと、どんどん自社の運転資金や償還資金に回る可能性もあるということです。おそらくさすがにそれは法的には禁じられているのではないかと思いますが、貸付先が開示されていなければチェックのしようがありません。

そして何と言っても極め付けはこの注意書きです。



これは「中小企業支援型ローンファンド」の募集ページからの抜粋ですが見るべきポイントは最後の「営業者の倒産リスク」の欄です。抜き出すとこう記載されています。

お客様の出資金は、出資された段階で営業者の財産となります。従って日本クラウド証券の信用状況悪化の場合、出資元本額が欠損する場合があります。

何と「お客様の出資金は、出資された段階で営業者の財産」と宣言されているのですね!経理科目として「資産」「資本」はあるにしても「財産」などと聞いたことがありません。出資金を寄付金か何かと勘違いしているのではないでしょうか・・・。

確かに出資は一般的には投資先の資本になりますが、しかしその対価として株主には議決権をはじめとする会社の「所有権」がわたります。会社は株主のものと言われる所以ですが、もちろんこのスキームは株式を介するものではないにせよ、出資金はあくまで投資家のものですね。日本クラウド証券の財産になるわけではありません。

百歩譲ってそれは単なる言葉のアヤであり、実際にはファンドを通じての借り入れであったとしても、その肝心の日本クラウド証券の損益状況が開示されていないわけですからね。やはりそれらが確認できないことには「投資してはいけない」のは間違いありません。

前回と同じまとめとなっていきますが、ソーシャルレンディングサービスやクラウドファンディングが日本に根付くには相応の期間の浄化プロセスが必要なのでしょうね。

そもそも低金利かつ金余り、さらに公的なベンチャー支援体制が整っている日本で本当にそうしたソーシャルレンディングサービスやクラウドファンディングというビジネスモデルが成り立つのかと言うのは甚だ疑問です。

運用ニーズはあっても借入ニーズがありませんからね。誰も借りてくれないのにお金を集めてしまうとあとはマッチポンプ式にお金をぐるぐる回すしかありません。そして新規入金が滞ってきた時点でクラッシュするビジネスになってしまいます。

社会的意義に共感した個人投資家が泣きを見ることがないよう祈りたいと思います・・・。

最後に、いつものようにアヤシイ投資案件のチェックポイントをご案内するとこういうことですね。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性が高い。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性が高い。

3.運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性が高い。

参考になさってください。

しかし日経新聞はきちんとした裏どりを行った上で報道の責任を取ってほしいものですね。あくまで一般論ではありますが、投資詐欺の片棒を担いだということになれば、大きな社会問題となりますから。

それも「相応の期間の浄化プロセス」の1ステップなのかもしれませんが・・・。


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