最近の株価は一時の下落局面を乗り越え、徐々に回復してきましたね。このまま気持ちよく年末年始を迎えることができるでしょうか?
一方で一向に回復しないのが金利ですね。日銀が大規模な金融緩和を実施し、昨年10月には追加的な金融緩和が投下されている現状では金利が上昇しないのも当然と言えるのかもしれませんが。
この1年の長期金利の動きをチェックしてみると、春先から初夏にかけて金利が上昇する局面もありましたが、夏場以降は再び低下傾向にありますね。本格的な金利上昇はまだまだ先ということなのでしょう。
こうした金利環境を背景にすると、多少上昇することはあっても、当面驚くような高金利の定期預金が出てくる可能性は低そうです。
そうした、なかなか魅力的な定期預金が出にくくなっている中で静かな人気を集めているのが仕組み預金です。仕組み預金とは中途解約できない、満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される、と言った制約がある代わりに金利が高い預金ですね。
ネット銀行を中心に積極的に販売されていることもあり、長期で運用可能な資金の受け皿として、徐々に支持が広がっているように感じます。
今回取り上げる住信SBIネット銀行の円定期預金「プレーオフ」もそうした仕組み預金の1つです。11月12日まで募集されている最新回号の条件は以下の通りです。
◆住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」
1.最長10年タイプフラット型
・金利タイプ : フラット型(全期間の金利が一定)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 0.51%
2.最長10年タイプステップアップ型
・金利タイプ : ステップアップ型(延長されるごとに金利が上がる)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 1年目:0.40% → 10年目:0.85%
この中で分かりやすいのはフラット型ですね。最短1年で終わるのか、10年先まで延長されるのかは分かりませんが、期間1年は当然として、期間5年や10年の定期預金と考えても0.51%という金利水準は魅力的です。
一方、ステップアップ型は毎年延長されるたびに金利が上昇していくわけで、10年間延長されれば平均金利は0.563%とフラット型を少し上回りますが、当初の金利が低い分、最初の数年で満期を迎えてしまった場合には損、ということになります。
その境目は8年目ですね。つまり7年以内に満期を迎えた場合にはフラット型の勝ち、8年目以降に満期を迎えた場合にはステップアップ型の勝ち、ということになります。
もちろん預入時点ではどちらがいいかは分かりませんが、初心者には分かりやすく、かつ相対的に勝つ可能性の高いフラット型の方がオススメと言えるかもしれません。金利の低下局面では延長されずにそのまま満期となってしまう可能性が高まりますからね。
なお、上記回号は11月12日まで募集されているわけですが、次の回号が11月17日から30日までと発表されています。
まだ十分な時間がありますし、当然12月以降も金利条件は多少変動しても募集自体は継続されると思いますので、今検討されている方は安心して申し込んで良さそうです。
ちなみにこの「プレーオフ」と競合してくるのが、SBI新生銀行の仕組み預金「パワーステップアップ預金」と東京スター銀行の「右肩上がり円定期」です。直近の金利条件は以下の通りです。
◆SBI新生銀行/パワーステップアップ預金
・金利 : 当初3年間:0.40% → 銀行の判断で延長されると10年目:0.60%
◆東京スター銀行/右肩上がり円定期
・最長6年タイプ : 当初2年間0.30% → 次の2年間0.35% → 最後の2年間0.40%
・最長10年タイプ : 当初3年間0.50% → 次の3年間0.60% → 最後の4年間0.70%
>>>SBI新生銀行「パワーステップアップ預金」について詳しくはこちら
>>>東京スター銀行「右肩上がり円定期」について詳しくはこちら
通常の定期預金金利に満足できない方はこうした商品も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
参考になさってください。
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