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貯金・定期預金コラム:
+53%!レッドキャピタルは魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。今回、取り上げる記事はこちらです。
2016/1/14 <レッドキャピタル

BMキャピタル




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上で投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうした投資商品について素人なりに分析してきました。

そして今回取り上げるのは、「レッドキャピタル」が提供するファンドです。

とは言いつつこの名前を聞いたことも見たこともないという方が圧倒的多数だと思います。かく言う記者も全く聞いたことがありませんが、すでに取り上げた「キャロライナパートナーズ」や「ファインドエッジ」と同じようにいくつかの資産運用サイトで上位評価されておりましたので取り上げてみたいと思います。

具体的に同ファンドのページをチェックしてみると一押しはこの点のようです。

・東京大学理三(医学部)卒が手掛けるオプション運用ヘッジファンド

東大卒という学歴が運用手腕にそれほどのバリューを与えてくれるとも思えませんし、しかも医学部と来れば尚更ですね・・・。そんなわけで全くピンとこないものの、ユニークなファンドであるとは言えそうです。運用手法としては以下の通り紹介されています。

・6年以上のトレード経験を元に、トレード技法、手法を体系的にまとめ上げ、システム化に成功。

・運用対象は日経225オプションであり、現在まで資金を順調に増やしてきている。

・将来の「RCHプロジェクト」に向け、トレードノウハウを公開する運びとなった。

これまた突っ込みどころが多いですが、まず6年の経験というのは十分でしょうか?少なくとも2008年のリーマンショック以降は基本的には内外の株価は上昇してきたわけで、ある意味、「誰でも儲けることができた」わけですから。

また、「現在まで資金を順調に増やしてきている」のであればそもそも個人投資家から資金をかき集める必要などありません。5年・10年と同ファンドが主張するパフォーマンスを維持できれば十分な資金が出来上がるからです。

最後の「トレードノウハウを公開する運びとなった」というくだりも意味が分かりません。ファンドとして運用するビジネスのはずですので、トレードノウハウを公開する気は一切ないはずです。

次に自社運用成績はこのようになっています。



「40.42%」や「53.15%」という勇ましい数字が並んでいますが、この実績が正しいという証拠は何一つ提示されていません。

そこで各月のリターン合計を累計していくと・・・ピッタリ「40.42%」と「53.15%」になります。残念ながらこれは常識的にはあり得ない計算方法ですね。なぜならこれは「単利合計」になっているからです。

つまりこの成績になるためには増えたリターンをどんどん現金化し、常に元本を一定額に抑える必要があります。そんなことをするファンドがあるでしょうか?

そもそもリターンのほとんどすべてはキャピタルゲインだと思いますが、キャピタルゲインはそれほど簡単に一部分を現金化できませんし、する必要もありません。

では通常の場合はどうするかと言えばリターンをどんどん元本に加えて「複利運用」していくわけです。そして運用成績は「元本+リターン」の合計が期間中どれだけ増えたかをチェックするのです。

その場合、「元本+リターン」の総額は常に変動しますので、毎月のリターンの合計は決して年次のリターンとはなりません。要するに上記は極めて不自然な運用成績であり、その投資実体に強い疑義を感じずにはいられません。

万が一投資を検討されている方がおられるとすれば、そうした点をきちんとチェックしていただければと思います。

なお仮にこの成績が本当だったとしても、そもそも日経平均は2013年1月の1万円前後という水準から2015年には2万円を超え、つまり「+100%以上」のリターンを達成したわけで、これらは特筆すべき戦績ではないと言う考えもあるかもしれません。

同ファンドのページをもう少し読み進めると、運用会社の中身が分かる情報はほぼゼロです。代表としては「SHOTAROU AKAHORI」と紹介されておりますが、なぜアルファベットなのでしょうか?

ちなみに同ファンドを紹介しているサイトでは同氏を「元国際物理オリンピック日本代表」と紹介しておりまして、そこから探ると出てくるのはこの方しかいません。

・第39回国際物理オリンピック(2008) : 日本代表選手 洛南高等学校3年 赤堀 将太郎さん

同一人物だとすれば、ストレートで東大に入ったとして医学部を卒業するのに6年かかりますから2015年3月に卒業。つまりまだ社会人1年目ということになります。

だとすると、なぜ2013年からの運用リターンがあるのかチェックする必要があると言えそうです。

そんなわけで同ファンドのページには情報が少ないものの、記載されているものを見ただけでもチェックすべき点が散見されます。ご留意ください。

さて最後に今度はその集客方法についてまとめてみたいと思います。

冒頭ご案内したように、すでに取り上げた「キャロライナパートナーズ」や「ファインドエッジ」は以下のような資産運用サイトで紹介されていました(抜粋)。

「ヘッジファンドランキング.com」



「1000万円資産運用.com」



「投資信託初心者.com」



「投資信託比較.net」



「緑茶道場」



つまりは、見事なまでの

1位:キャロライナパートナーズ
2位:ファインドエッジ
3位:BMキャピタル

という順番だったわけですね。

上記は「2015年12月現在」でしたので、今回「2016年1月現在」の案内をチェックしてみるとこうなっています。

「ヘッジファンドランキング.com」 ・・・ 変わらず

「1000万円資産運用.com」 ・・・ レッドキャピタルが3位にランクイン



「投資信託初心者.com」 ・・・ 変わらず

「投資信託比較.net」 ・・・ サイトが行方不明(ヘッジファンドランキング.comにリダイレクト?)

「緑茶道場」 ・・・ 変わらず

となっておりました。

ただしどのサイトでもこのレッドキャピタルは強力にPushされておりまして以下のようなバナーが常に表示されています。





つまりは他のファンドと同じく強力なWEBマーケティングがなされているということですね。

なお、このレッドキャピタルの経営陣を再度チェックしてみるとこういう人物が紹介されています。



この「SO KAZUMICHI」なる人物は検索してもどこにも出てきませんが、ただ少なくとも

・トレードに特化したシステム構築、アルゴリズム解析ソフトの開発、販売会社を設立。

・WEBマーケティング等、IT技術を駆使し、金融関連を中心に戦略策定・事業再編等を実施。現在数社のオーナーでもある。

というくだりが事実なのであれば、この会社のキーパーソンはこの人物のような気がしますね。

最後にあくまで一般論ですが、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであればアヤシイ商品の可能性がある。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというならアヤシイ商品の可能性がある。

3.運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのはアヤシイ商品の可能性がある。

これらの点を踏まえ、ご検討の投資商品がアヤシイ投資なのかどうかチェックしていただければと思います。

参考になさってください。


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