景気回復が謳われても一向に回復しないのが金利ですね。日銀が大規模な金融緩和を実施し、ついに「マイナス金利政策」まで導入している現状では金利が上昇しないのも当然と言えるのかもしれませんが。
足元の長期金利の動きをチェックしてみても、1月末に大きく下落していることが分かります。さすがに個人預金金利までマイナスになることは考えにくいですが、当面は預金金利の低下が続きそうです。
こうした金利環境を背景にして、なかなか魅力的な定期預金が出にくくなっている中で静かな人気を集めているのが仕組み預金です。仕組み預金とは中途解約できない、満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される、と言った制約がある代わりに金利が高い預金ですね。
ネット銀行を中心に積極的に販売されていることもあり、長期で運用可能な資金の受け皿として支持が広がっているように感じます。
今回取り上げる住信SBIネット銀行の円定期預金「プレーオフ」もそうした仕組み預金の1つです。最新回号の条件は以下の通りです。
◆住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」
1.最長10年タイプフラット型
・金利タイプ : フラット型(全期間の金利が一定)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 0.22%
2.最長10年タイプステップアップ型
・金利タイプ : ステップアップ型(延長されるごとに金利が上がる)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 1年目:0.10% → 10年目:0.55%
この中で分かりやすいのはフラット型ですね。最短1年で終わるのか、10年先まで延長されるのかは分かりませんが、期間1年は当然として、期間5年や10年の定期預金と考えても0.22%という金利水準はそこそこの水準です。
一方、ステップアップ型は毎年延長されるたびに金利が上昇していくわけで、10年間延長されれば平均金利は0.263%とフラット型を少し上回りますが、当初の金利が低い分、最初の数年で満期を迎えてしまった場合には損、ということになります。
その境目は9年目ですね。つまり8年以内に満期を迎えた場合にはフラット型の勝ち、9年目以降に満期を迎えた場合にはステップアップ型の勝ち、ということになります。
もちろん預入時点ではどちらがいいかは分かりませんが、初心者には分かりやすく、かつ相対的に勝つ可能性の高いフラット型の方がオススメと言えるかもしれません。金利の低下局面では延長されずにそのまま満期となってしまう可能性が高まりますからね。
なお、上記回号は本日4月5日まで募集されているわけですが、次の回号が4月7日から21日までと発表されています。
>>>住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」について詳しくはこちらから
ちなみにこの「プレーオフ」と競合してくるのが、SBI新生銀行の仕組み預金「パワーステップアップ預金」と東京スター銀行の「右肩上がり円定期」です。「パワーステップアップ預金」の直近の金利条件は以下の通りです。
◆SBI新生銀行/パワーステップアップ預金
・金利 : 当初3年間:0.12% → 銀行の判断で延長されると10年目:0.16%
>>>SBI新生銀行「パワーステップアップ預金」について詳しくはこちら
一方、「右肩上がり円定期」はと言うと・・・引き続き販売停止中となっています。こうした期間の長い定期預金を組成するのも、マイナス金利下では結構大変ということですね。
そのように考えると上記「プレーオフ」のありがたみが実感できるかもしれません。
通常の定期預金金利に満足できない方はこうした商品も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
参考になさってください。
>>>住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」について詳しくはこちらから
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