気が付けば5月下旬ですね。あと数日もすれば6月ということになります。そして6月と言えば・・・言わずもがなですがボーナスシーズンが始まることになります!夏のボーナス支給額は会社によっても業種によっても、そして個人個人の業績評価によってもバラバラだとは思いますが、ただ全体的には引き続き増加傾向を維持しているのではないかと思います。
少なくともそう期待したいものですね。
そうしたわけで6月や7月が待ち遠しい方は多いと思いますが、しかし残念ながら全くパッとしないのが定期預金金利です。毎月ご案内しているように、1月末の「マイナス金利政策」発表前後で金利の世界は大きく変化しました。市場金利も預金金利も急落したわけですが、上記グラフを見てもその変化ははっきりとわかります。
「断崖絶壁」の状態です。
加えて記者にとって意外だったのは、こうした市場金利がが一時、日銀の当座預金金利である−0.1%よりも低くなった点です!
合理的に考えればそんなに低い金利で市場運用するくらいなら日銀の当座預金に預けて−0.1%の金利を払った方がマシであり、こうした金利水準を説明するのは難しいわけですが、銀行や金融市場の混乱ぶりを象徴した動きと言えそうです。
ここでいつものように、こちらも来月=6月の定期預金金利を占う上で重要な、最も代表的な金利指標である長期金利の動向をチェックしてみるとこうなっています。
こちらもやはり大きく低迷していますね。さらに足元でも−0.1%を下回っております・・・これはつまり市場が長期金利のさらなる低下を予想している、ということになります。
要するに日銀が遠くない将来、
・マイナス金利を拡大する
・マイナス金利が適用される当座預金の「量」を拡大する
・購入する国債などの「量」を拡大する
といったことを予想している、ということなのでしょう。
悪評が定着しつつあるマイナス金利をすぐにいじれないとすれば、現実的には後者の「量」ということになりそうですが、はたしてどうなるでしょうか。
具体的な水準をチェックしてみると、先月のこの時期がマイナス0.125%で、本日はマイナス0.075%ということで・・・、おやおや今日は長期金利がかなり回復しマイナス0.1%を上回っています!何か材料がありましたっけ・・・。
アメリカの中央銀行であるFRBが6月の利上げ意向を持っていることが判明しましたので、それに影響されて世界の国債金利も上昇しているのかもしれませんね。それでも日本の長期金利はマイナス水準ではあるのですが。
そうしたわけで遺憾なことではありますが、金利が多少上昇することがあっても全体的には超低金利状態がまだまだ続くことを覚悟しておいていただければと思います。
次に、より定期預金金利と関係の深い1年ものと5年ものの市場金利の推移について上記グラフに話を戻すと・・・具体的な金利水準としては1年もの市場金利がマイナス0.07%前後、5年もの市場金利がマイナス0.10%前後ということです。
無残ですね・・・。
6月の定期預金金利は、「基本的には金利上昇の余地はない」と言うことですね。
ちなみに毎回ご案内しているように、定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、上記の通り、1年もの=マイナス0.07%、5年もの=マイナス0.10%というのが定期預金金利の「上限」という、なんだかよく分からないことになってきます。
さすがに預金金利がマイナスになることはないと思いますが、金利に対する期待値をなるべく下げた方が精神衛生上良さそうです。
なお、長期的に考えれば、日本もアメリカと同じように金融緩和の縮小と共に金利が上昇する可能性はゼロではありません。
ではそうした本格的な金利上昇のタイミングがいつかと言うと・・・1つの目処が2017年4月ですね。というのも消費税再増税のタイミングがここであり、この時まで増税を援護射撃するために異次元の金融緩和が継続される可能性が高いからです。
というより、増税後、金融緩和がさらに拡大する気もしますしね。
だとすると少なくともあと2年くらいは定期預金金利の「本格的」な上昇はなさそうということになります。
さらにここ数日の報道によれば消費税増税延期が確実視されており、仮に民進党が主張するように2019年まで「+2年」延期されるのだとすれば「あと4年くらいは定期預金金利の「本格的」な上昇はなさそう」ということですね。
そうした現状を十分考慮した上で、来月=6月の預金運用をご検討いただければと思います。
最後の望みは・・・「夏のキャンペーン金利」ということになるのでしょうね。こうした預金金利にとっては逆風が吹きすさぶ金利環境ではありますが、積極的な銀行が出てくることを期待したいと思います。
ではここで、足元の定期預金金利や預金キャンペーンの動向を振り返ってみたいと思います。
まず目を引くのがSBI新生銀行で、わずか2週間で満期がくる「2週間満期預金」が人気です。金利は0.05%です。
また新規客向けに「スタートアップ円定期預金」が提供されており、3ヶ月0.50%の特別金利が利用できます。思い切った高金利ですね。
ちなみにSBI新生銀行といえば毎回ご案内しているように他行宛ての振り込み手数料が月1回〜10回無料のほか、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンなどのコンビニATMやゆうちょ銀行のATM手数料を24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。生活口座としても、SBI新生銀行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。イオン銀行のATMも無料で利用できるようになったようです。
金利が期待できないならせめて手数料を引き下げていきたいものですね。
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また、SBI新生銀行と同様に新規口座開設プログラムとして魅力的なのがじぶん銀行の「デビュー応援プラグラム」です。今月は3ヶ月実質0.14%とまずまずの金利水準となっています。まだじぶん銀行の口座を持っていない方は検討ください。
なお、au利用者の場合は0.24%に金利優遇が拡大されますので必見です。
>>>じぶん銀行の最新金利はこちら
他には、オリックス銀行や、関西みらい銀行などが恒常的に好金利ですが、オリックス銀行は1年もので0.20%、2年もので0.20%という金利を提供しているほか、eダイレクト2週間定期預金も2週間で0.10%と好条件になっています。
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また東京スター銀行もスターワン円定期プラスの6ヶ月もの金利を0.10%に引き上げ注目を集めています。
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最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.05%となっています。
「変動10」は、変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
さらに識者が指摘するように商品設計上、「0.05%より下がらない」という点は魅力と捉えて良さそうです。
マネックス証券で新規に口座開設をすれば最大で71,000円相当のプレゼントがあるため、それも利息とみなせば、さらなる利回りの向上が期待できますね。
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マイナス金利政策によって全体的に預金金利の崩壊が続く今だからこそ、こうした特別な定期預金を上手に、有効に、ご活用いただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・3ヶ月もの定期預金: 0.01%〜0.50%
・1年もの定期預金 : 0.01%〜0.20%
・3年もの定期預金 : 0.01%〜0.20%
・5年もの定期預金 : 0.04%〜0.20%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
参考になさってください。
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