6月も半ばとなりました。念のため世の中のボーナス支給日をチェックしてみるとこういうことのようです。
・公務員 : 6月30日
・民間企業 : 6月末〜7月上旬
つまり、まだ本格的な「シーズン」は到来していない、ということですね。消費が実際に盛り上がってくるのは7月に入ってから、ということでしょうか。
今のところ国内での消費は爆買いに支えられ好調のようですが、そうした爆買いがいつまでも続くと期待するのは楽観的すぎる気がします。どこかで失速するのであれば、あとは日本人による消費に期待ということになりますが、我々はその期待に応えられますかね?
少子高齢化が進む中ではやはり個人消費がどんどん伸びていくイメージはなかなか持てませんが、お金は天下の回りモノ。入ってきた一定割合は社会に還元していきたいと思います・・・。
とは言いつつ全部を使い切るわけではもちろんないわけで、運用先・貯蓄先として定期預金の金利についても多少は上昇してほしいわけですが、来月=7月の定期預金金利を占う上で重要な、最も代表的な金利指標である長期金利の動向をチェックしてみるとこうなっています。
下がっていますね・・・特に1月末のマイナス金利政策発表後の金利低下には目覚ましいものがあるわけですが、加えてこの1週間でさらに低下が加速していることが分かります。
目安の「−0.1%」を大きく飛び越え「−0.2%」前後まで低下しています・・・あららら。
最近、金利の低下が加速している背景としてよく言われているのがイギリスのEU離脱を問う国民投票に対する懸念です。仮に本当にイギリスがEUから離脱するとなれば世界経済が混乱するのは必至ですが、どうやら本当に離脱する可能性が高まっているのですね!
となると世界の株価は大きく下がるでしょうから、資金が安全な国債に逃げ、国債価格が上昇=金利が低下する、という理屈は分かりやすいです。
それによって日本の定期預金金利も下がるとすればよい迷惑ですが・・・。
その長期金利の具体的な水準ですが、先月のこの時期がマイナス0.075%で、本日はマイナス0.205%ということで・・・やはり劇的に低下していますね!
本日の日銀の金融政策決定会合では追加緩和は見送られましたので、本来的には金利は少しは上昇しても良さそうなものですが、そうならないところを見るとやはりイギリス国民投票への懸念が依然大きいということなのでしょうか。
そうしたわけで甚だ遺憾なことではありますが、超低金利状態がまだまだ続くことを覚悟しておいていただければと思います。
次に、より定期預金金利と関係の深い1年ものと5年ものの市場金利の推移について上記グラフを見てみると・・・具体的な金利水準としては1年もの市場金利がマイナス0.09%前後、5年もの市場金利がマイナス0.16%前後ということです。
無残ですね・・・。
7月の定期預金金利は、「基本的には金利上昇の余地はない」と言うことですね・・・と言うより「金利がさらに下がる可能性が高まっている」と言えそうです。
ちなみに毎回ご案内しているように、定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、上記の通り、1年もの=マイナス0.09%、5年もの=マイナス0.16%というのが定期預金金利の「上限」という、なんだかよく分からないことになってきます。
さすがに預金金利がマイナスになることはないと思いますが、金利に対する期待値をなるべく下げた方が精神衛生上良さそうです。
なお、長期的に考えれば、日本もアメリカと同じように金融緩和の縮小と共に金利が上昇する可能性はゼロではありません。
ではそうした本格的な金利上昇のタイミングがいつかと言うと・・・これまで目途は2017年4月とご案内してきました。というのも消費税再増税のタイミングがそこであり、この時まで増税を援護射撃するために異次元の金融緩和が継続される可能性が高いと考えたからです。
しかし。
ご存じのようにこの増税は2019年10月まで2年半延期されました。ということは金融緩和もそこまで続くと考えた方が自然ですね。
さらに増税後の落ち込みをカバーするため金融緩和がさらに拡大されるのであれば、その2年後の2021年10月まで継続となっても驚きません。
だとするとあと5年くらいは定期預金金利の「本格的」な上昇はなさそうということになります。
そうした現状を十分考慮した上で、来月=7月の預金運用をご検討いただければと思います。
最後の望みは・・・「夏のキャンペーン金利」ということになります。逆風が吹きすさぶ金利環境ではありますが、積極的な銀行が出てくることを期待したいと思います。
ただし・・・イギリスの国民投票の結果「離脱」となれば、そのショックで預金金利がもう一段下がり、定期預金キャンペーンが軒並み中止となる可能性はゼロではありません。
すでに資金をお持ちの方は早めに利用してしまうのも手かもしれませんね。
ではここで、足元の定期預金金利や預金キャンペーンの動向を振り返ってみたいと思います。
まず目を引くのがSBI新生銀行で、わずか2週間で満期がくる「2週間満期預金」が人気です。金利は0.05%です。
また新規客向けに「スタートアップ円定期預金」が提供されており、3ヶ月0.50%の特別金利が利用できます。思い切った高金利ですね。
ちなみにSBI新生銀行といえば毎回ご案内しているように他行宛ての振り込み手数料が月1回〜10回無料のほか、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンなどのコンビニATMやゆうちょ銀行のATM手数料を24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。生活口座としても、SBI新生銀行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。イオン銀行のATMも無料で利用できるようになったようです。
金利が期待できないならせめて手数料を引き下げていきたいものですね。
>>>SBI新生銀行の最新金利はこちら
また、SBI新生銀行と同様に新規口座開設プログラムとして魅力的なのがじぶん銀行の「デビュー応援プラグラム」です。今月は3ヶ月実質0.14%とまずまずの金利水準となっています。まだじぶん銀行の口座を持っていない方は検討ください。
なお、au利用者の場合は0.24%に金利優遇が拡大されますので必見です。
>>>じぶん銀行の最新金利はこちら
他には、オリックス銀行や、関西みらい銀行などが恒常的に好金利ですが、オリックス銀行は1年もので0.15%、3年もので0.17%という金利を提供しているほか、eダイレクト2週間定期預金も2週間で0.04%と好条件になっています。
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あおぞら銀行も、6ヶ月0.15%・1年0.20%といった好金利を維持しています。なかなかの安定感ですね!
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また東京スター銀行もスターワン円定期プラスの6ヶ月もの金利を0.10%に引き上げ注目を集めています。
>>>東京スター銀行の最新金利はこちら
そして夏の定期預金キャンペーンとしては静岡銀行が一足早くスタートさせていますね!1年0.22%と最高水準と言えます。
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最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.05%となっています。
「変動10」は、変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
さらに識者が指摘するように商品設計上、「0.05%より下がらない」という点は魅力と捉えて良さそうです。
マネックス証券で新規に口座開設をすれば最大で71,000円相当のプレゼントがあるため、それも利息とみなせば、さらなる利回りの向上が期待できますね。
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マイナス金利政策によって全体的に預金金利の崩壊が続く今だからこそ、こうした特別な定期預金を上手に、有効に、そして早めに、ご活用いただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・3ヶ月もの定期預金: 0.01%〜0.50%
・1年もの定期預金 : 0.01%〜0.22%
・3年もの定期預金 : 0.01%〜0.17%
・5年もの定期預金 : 0.04%〜0.17%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
参考になさってください。
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