当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのは「合同会社M&S」ですね。
多くの方はこの会社の名前を聞いたことがないと思いますし記者もそうでしたが、例の「タケシさんのサイト」でいきなり1位推奨されており、その内容を調べずにはいられませんでした・・・。
定期的に話題を提供してくれる「タケシさん」には感謝したいと思います。
ちなみにこれまでの1位だった「キャピタルパートナーズ」社は2位ではなくいきなりランク外となっておりますが、その点に関してはスルーのようです・・・。
その「キャピタルパートナーズ」社については当サイトにて過去、その矛盾だらけの記載内容について指摘させていただきました。
>>>+18.55%!キャロライナパートナーズは魅力的?
するとやはり合法的な活動を行っていなかったようで、その後金融庁から「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」ということで警告が発せられました。金融商品取引業を行うにも関わらず登録していないのであれば「違法」というわけですね。
>>>金融庁が警告!キャロライナパートナーズはやはり違法
このキャロライナパートナーズ社に多額の投資をしていると開示しているタケシさんからすれば一大事なはずですが、これもやっぱりスルーです。
ということで久しぶりにキャロライナパートナーズ社のHPを見てみるとなぜか過去3年の運用成績は削除され、このような文言がひっそりと記載されております。
新規の営業を停止してしまったようですね。当局からの指摘の影響か、はたまた投資家に資金を返済できなくなってしまったのかは分かりませんが、「違法」だった点を踏まえれば当然の末路と言えるかもしれません。
これもタケシさんにとっては些事なのかスルーされております。
なおタケシさんはこれまでこのキャロライナパートナーズに続く「2位」としてファインドエッジ社を推奨してきたわけですが、こちらもまた「投資家の資金を流用した」ということで処分を受けております。
>>>年36%のファインドエッジはやっぱり終了 黒幕は誰?
そして当然、このファインドエッジ社の処分の件もタケシさんはスルーしております。
このように「状況証拠」が積み上がってくると新たに1位に指定されたM&S社を信用しろ、と言う方が無理があると思いますが、タケシさんのサイトではこのM&S社についてこのように紹介しております。
注目すべきはその内容ではなく、キャロライナパートナーズ社の紹介文との一致点ですね。キャロライナ社の紹介文はこう。
要するにM&S社とキャロライナ社は同じファンドマネージャーが運営している「兄弟会社」というわけですね。だとすると上記の通りキャロライナ社が違法な活動実態で警告が出され、新規業務を停止したことを踏まえれば、M&S社への投資に対して慎重な検討が必要なのは言うまでもありません。
しかし何より記者が同社への投資に対して疑義を感じてしまうのは、投資方法が「合同会社の社員権購入」というスタイルを取っていることですね。
これまで数々の悪質な「投資詐欺」の発生を受けて、「ファンド」に対する規制はかなり厳しくなってきたのですが、そうした「ファンドスキーム」の代替手段、要するに「抜け穴」となっているのが「合同会社の社員権購入」スキームです。
この社員権スキームに関しては金融庁自身が「関知していない」と認めており、言っては悪いですが完全に「野放し状態」となっております。
>>>怪しいファンド、投資案件の見分け方
違法か合法かと言われれば合法なのでしょうけれど、本来は規制の厳しい「ファンドスキーム」を取るべきところ、あえてそうせず「抜け穴」を利用しているのであれば、預金者&投資家としては「性悪説」に立って冷静に判断されることが求められます。
そんなわけで記者の言いたいことはおおよそ伝わったのではないかと思いますので、最後に別の角度からこのM&S社の運用の「腕前」をチェックしてみたいと思います。
まず同社の運用成績はこのようになっています。
2013年は月次累計が年次合計にピッタリ合いますが、2014年と2015年は数字が合いません。その点では「眉唾」と言えそうです。そもそもこうした運用リターンが正しいことを第3者が確認するのは難しいわけですが(いくらでも良いように言える、ということです)。
ただ同社が素晴らしい点は運用内容を開示しているという点ですね。主要銘柄としてこのように記載されております。
・三東工業社
・リーダー電子
・神田通信機
この3社に6月1日から投資しているとして(5月は上記の通り投資実績がないようです)、その運用成績はこのようになります。
・6月 :−4.1%
・7月 : 1.8%
・8月 : 2.7%
・9月 : 6.0%
トータルでおおよそ6%近いリターンが出ている計算ですが、上記の運用成績では累計40%近いと誇示されているわけで・・・これまた「眉唾」と言うべきなのかもしれません。
もし投資を検討されるのであればそうした疑問が全て解消されてから判断されることを強くオススメしたいと思います。
参考になさってください。
では最後に、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
加えてこちらの記事も参考になさってください。
>>><備忘録>怪しいファンド、投資案件の見分け方
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