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貯金・定期預金コラム:
分配率8.5%!ソライチ太陽光発電ファンドは魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。

ソライチファンド




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。

そして今回は平均分配率が8.5%と魅力的そうな、株式会社ALLアセットパートナーズのファンドである「ソライチ太陽光発電ファンド1号」を取り上げたいと思います。太陽光発電については完全に素人ですが・・・。

それはともかくその概要を見ると、「平均分配率」というのはよく考えると聞いたことのない言葉ですが、「利回り」に近い意味なら十分魅力的ですね。

一方、運用期間は20年と異例なほど長いですが、50万円から投資できるわけでその点では「気軽に投資できる」と感じる方もおられそうです。

また「ファンド」というからには一定の信用力が期待できるわけで、実際このALLアセットパートナーズ社は同社サイトの言葉を信用するなら、「第二種金融商品取引業」「投資助言・代理業」「宅地建物取引業」「一般不動産投資顧問業」「貸金業」の免許・登録を受けているということですから、どこかの「合同会社」より、はるかにマトモそうですね。

そうしたわけで今のところ鼻から否定する必要はなさそうですが、この「ソライチ太陽光発電ファンド1号」の具体的な中身をチェックしていきたいと思います。

まず最初に気になった「(平均)分配率」ですが、これはあくまで元本も含めた返金率のようですので、残念ながら「リターン率」でも「利回り」でもありません。つまり、仮に「8.5%」のほとんどが元本返済なら全く魅力がないということになります。参考にできるとすれば「8.5%」ではなく、20年間の目標分配率=「170%」の方ですね。

つまり20年投資して、元本分100%に、70%のリターンが乗っかって返ってくるということです。単利で計算すれば年「3.5%」ということですね。一応、より一般的な複利で計算すると「2.7%」ということになります。

「8.5%」とは響きが随分と異なりますね・・・。

ただ一方、運用期間中も元本を返済してくれるわけで、仮に50万円投資しても平均残高はその半分だとすると、元本が半分になるわけですから利回りは単純に倍となります。つまり単利で言えば「7.0%」、複利で言えば「5.4%」ということですね。

どちらが正しいのかは分かりませんが、いずれにしても「年間分配率」を教えてもらっても全く意味がありません。やはり正確な「利回り」を提示してほしいものですね。さもないとお得なのかそうでないのか判断できません。

話を先に進めると、まずこの「20年で170%回収できる」という予想が現実的なのかどうかチェックしてみたいと思います。上記の通り記者は全くの素人ですので、とりあえず「太陽光発電 発電量」で検索して最初に出てくるサイトではこのようなサンプルが掲示されています。



185万円投資すると約9年後にすべて回収できて、20年間の利益は99.4万円ということです。つまり185万円が20年後に284.4万円になるわけですから、これを「分配率」で計算すると「20年で154%回収できる」ということですね。

そう考えるとこの「ソライチ太陽光発電ファンド1号」の「20年で170%回収」という予想は正直、かなり怪しく感じます。そもそもサンプルと比較するとかなり「分配率」が高いことに加え、運用会社であるALLアセットパートナーズ社が利益を確保する余地が全くないからです。20年間、カスミを食べていきますとでもいうのでしょうか?

仮にこれが、サンプルケースが「170%」で、ソライチが「154%」という話なら、「差額の16%が運用会社の利益になるのね」と納得できるのですが(※1)。

また、実質的な投資家の利回りが上記の通り「5.4%(複利ベース)」ということなら、なぜ銀行借り入れに頼らないのか?という疑問がわきます。もし銀行から融資を受けられれば、担保もあるし、金額も6,400万円とさほど多額ではなく、さらに利益の裏付けもあるわけで、相当低い金利で借りられるのは間違いありません。少なくとも2〜3%以下かと思いますし、積極的な金融機関があれば1%前後の金利もあり得るかもしれません。

であればわざわざ「5.4%」ものリターンを投資家に払う必要は全くないですね。支払う必要はないものを支払うと言っているわけですから、この部分は「怪しい」と判断して間違いないものと思います(※2)。

倒産しかけであったり、反社会的勢力であったりして、銀行から全くお金を借りられないか、借りられたとしても「5.4%以上の金利になってしまう」ということであれば話の筋は通りますが、今度は別の心配が出てきますね・・・。

あるいは、同社が太陽光発電システムの販売が本業の会社であり、手っ取り早く見込み客のリストを集めるためにこうしたファンドを「客寄せパンダ」として採算度外視で設定しているという可能性もゼロではありませんが、そうなってくると投資家にはしつこいセールスが待っていることになります。

他の案件にも言えることですが、高いリターン率は「魅力的」と捉えるのではなく、「怪しい」と捉えるべきですね。数%のリターンのために元本を失うようなことになれば全く笑えません。

ということで中身のアウトラインをなぞっただけでも不可解さを感じるわけですが、ここからはもう少し細かく見ていきたいと思います。発電所の概要はこのようになっています。

・発電容量:318kw

・買取単価:24円/kwh

上記参考サイトによれば「太陽光発電の発電量は1kwあたり年間1,000kwh発電」とのことですから、発電容量318kw=発電量318,000kwhということになります。

で、買取単価=24円/kwhということは1年間で318,000kwh×24円=763万円の売電収入があるということですね。投資元本が6,400万円ですから、毎年763万円の収入は「11.9%」ということになり、確かにこれなら「5.4%」のリターンを払っても十分おつりがきます。

では具体的な事業収支はどうなっているかと言うとこうなっています。



抜き出すとこうですね。

・事業収入:1億4,516万円

・事業費用:1億35万円

・事業利益:4,481万円

上記の通り年間763万円の売電収入が見込めるとすると、その20年間分は1億5,260万円となり、事業収入:1億4,516万円と概ね似たような数値となり違和感はありません。

一方で違和感だらけなのが事業費用ですね!ここで1億円以上もかかってしまうと残る利益は4千万円台となってしまい、利益どころか、6,400万円の元本返済すら不可能になってきます。

「事業費用の中に元本返済が含まれている」ということなら話は別ですが、そもそも会計上、元本返済が費用になることはありませんし、実際、事業費用の中身はこのように説明されています。

・事業費用には土地賃料、火災保険料、会計事務委託料、ファンド事務委託料、営業者報酬、固定資産税(設備償却資産税)等の合計を記載しています。

つまり、「投資家への分配」以外のピュアな費用が計上されているということですね。

とすると投資家への元本返済とリターンはやはり事業利益である「4,481万円」から捻出しないといけないということですが、だとすれば上記の通り元本である6,400万円すら返済できず、20年後には一律で元本が3割吹っ飛ぶ計算になります。

収支が完全に破たんしていますね・・・。投資を検討されている方はこうした疑問点を解消してから慎重にご判断いただければと思います(※3)。

なお最後にもう1つネガティブなことを申し上げると、確かにこのALLアセットパートナーズ社は必要な許認可を受けていると書かれていますが、設立は2015年10月と出来立てホヤホヤの会社で、企業として本当に存続できるのかどうかというのは少なくとも設立3年や5年経ってからでないと判断できないと思います。

一方、2015年10月設立ということは、すでに2016年9月決算・2017年9月決算が済んでいるわけで、これらの情報開示が全くなされていないというのも投資を躊躇すべき点だと言えます。仮に大赤字なら・・・20年もの長期間、虎の子の資産を預けるわけにはいきませんからね(※4)。

あくまで一般論ですが、経営が苦しい会社にお金を預ければ、そのお金がどうなるのかは日の目を見るより明らかです。投資に際しては必ず運営会社の財務状況もチェックしたいものです。もちろん、仮に開示されてもそれが正しいかどうかを第三者が判断するのは困難だったりしますが、少なくとも全く開示されていないよりはマシですね。

参考になさってください。

では最後に、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。

3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。

加えてこちらの記事も参考になさってください。

>>><備忘録>怪しいファンド、投資案件の見分け方


−−− 2018年1月6日追記 −−−

上記記事について、ALLアセットパートナーズ社から以下点について連絡を受けましたのでご紹介したいと思います。

※1:サンプルケースが「20年で154%回収できる」のに対して、ソライチファンドが「20年で170%も回収できる」点について

「太陽光発電の導入に関してのシミュレーションですが、貴社が用いたものは住宅用(余剰電力買取)の太陽光発電システムの導入であり、産業用(全量買取)ではありません。住宅用発電システムに比べ、産業用発電システムの導入コスト(施工単価)が割安であることが一般的でありますので、それにより、収支計画に誤差があるのではないかと考えます。」

※2:なぜ銀行借り入れに頼らないのか?という点について

「申請中のすべての発電設備についてコーポレートで融資を受けることは難しいですし、プロジェクトファイナンスによる融資を検討したりですとか、外部への売却ですとか、当社の組成するファンドへの売却を計画しております。売却先出口がファンドと決まって建設する案件については、金融機関からの運転資金(短期借入金)の調達もしやすくなると考えております。

正直、6400万円の設備ひとつであれば借入をおこなわなくても関連当事者内でキャッシュで事業できますし、ファンドといった手のかかることをわざわざしなくてもよいかとは思います。外部の第三者に売却することも検討できます。ですが、その先に大きな資金が必要となる事業については、ファンドとして出資者からの資金を活用することもひとつの経済合理性ではないでしょうか。

また、長期借入金により太陽光発電設備を自社所有した場合、負債と資産によりバランスシートが膨らんでしまいます。ファンドに譲渡し、リースバックを受けるといったオフバランス取引により、ROEですとかROAといった経済指標も良くすることができると同時に継続的に事業にかかわり、フィーを得ることができるとも考えております。」

※3:収支計画が破たんしている点について

「事業収支に関しましては、事業費用の内訳の記載に減価償却費の記載が漏れておりましたので、誤解を与えてしまったかと思います。(数字に誤りはございません) 誠に申し訳ございません。こちらに関しては、修正をおこないました。

減価償却費が元本返還のキャッシュフローを生み出す経費となります。こちらの仕組みにつきましては、募集要項に追記をしておりますので、よろしければソライチファンドのHPを再度、ご一読いただけたらと思います。 https://www.soraichi-fund.jp/lp01/ の募集要項、事業計画を参照ください。」

※4:決算が開示されていない点について

「当社の決算情報については、ニュースの決算情報に記載しておりましたが、わかりにくい場所であったかもしれませんので、 https://www.soraichi-fund.jp/lp01/ の募集要項、営業者情報内に運営者情報として記載しました。」

実際にはいずれについてももう少し詳細な説明を受けておりますが、冗長になりそうでしたので要点部分だけを抜粋して掲載しました。参考にしてみてください。

その回答内容ですが、特に綻びは見られず「概ね筋が通ったもの」と考えてよさそうです。他の全く筋が通らない投資案件に比べれば「はるかにマシ」であるのは間違いないとは思いますし、一定の信頼感すら感じますが、ただそうは言いつつ「理路整然としていること=正しく運用されていること」ではありません。

例えば集められた6,400万円が全く別の使途に流用されていても投資家が直接的にチェックすることはおそらく不可能です。その点では、どんな投資にも言えることではありますが、「投資詐欺の可能性」は決してゼロにはならないと思いますので、やはり「疑う姿勢」は大切ですね。

このソライチファンドについても、気になる点が出てくれば改めてご案内していきたいと思います。


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