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貯金・定期預金コラム:
最先端企業の株主になれるFUNDINNOは魅力的?

定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。
2018/11/8 <FUNDINNO

株式会社日本クラウドキャピタル




※抜粋

編集部からのコメント

当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。

そして今回取り上げるのは株式会社日本クラウドキャピタルの「FUNDINNO(ファンディーノ)」ですね。

こちらのサービスについては以前結構調べた思い出はあったのですが、記事を発見できませんでした。調べてみたけれど評価できるだけの情報が集まらなかったということですかね・・・。

ただサービスを開始してから丸3年となるようですし、恐らく実績だったり財務状況なども発表されているのではないかと思いますので改めて調べなおしてみたいと思います。

内容としては非上場の会社≒ベンチャー企業の株式に投資をして、その会社がIPOしたりバイアウトされた時にキャピタルゲインを得ようとするものです。

仮に投資先がGAFAのような超巨大企業になれば億万長者も夢ではありません。期待が膨らみますね。

では実際の投資状況はどうなっているのでしょうか?

記者が数年前に見た第一号案件は「Bank Invoice株式会社」という会社で、「請求書の原本そのものを電子化しメールのように送受信できる、今までにないサービス」を提供するとのことでした。

このサービスは2015年5月15日にβ版が開始され、2017年11月30日に有料化されたとのことですのでそこから1年が経過し、いよいよ利益成長が期待できるステータスです。

ちなみにこの第一号案件の募集は同社ニュースリリースによると2017年5月だったようでそんなに昔ではなかったですね・・・失礼しました。その時の事業計画はこうなっていました。2017年3月からスタートしていますので「2017年3月現在の売り上げ計画」ということですかね?

https://fundinno.com/projects/1



2018年3月期には43百万円の売上高を達成し、今期=2019年3月期には1億50百万円の売上高を実現している計画だったわけですね。この売上から得られる利益がどれくらいかは分かりませんが、順調な成長を予想していたということです。

その「Bank Invoice株式会社」は半年後の2017年12月にも2回目の資金調達を行っています。その時の売上計画はこうでした。恐らく「2017年11月現在」ということですかね。

https://fundinno.com/projects/13



2018年3月期の売上予想は43百万円からわずか29万円に劇的に低下しているわけですね!29百万円ではなく29万円です・・・全従業員がバイトすればその100倍の売り上げを確保できそうです。

そしてわずか半年でここまで目論見が外れたことについて日本クラウドキャピタルのサイトでは何の説明もありません。

まだβ版で無料提供しているから、という話なら分からないではないですが、上記の通り2017年11月から有料化しているわけですから5ヶ月分の「有料期間」の売上高予想が29万円ということです・・・。

とするとその翌年度の2019年3月期の売上は7、80万円程度になるはずですが、なぜか1億円に急拡大する計画です。全く信憑性はないですね。

とは言いつつ1社だけの実績で論評するのも何ですので最新の募集案件を見てみると株式会社オールユアーズの事業計画はこうなっています。

https://fundinno.com/projects/51



こちらは今期=2019年3月期に1億65百万円の売り上げを達成する計画ですが、では2017年8月時点での計画はどうなっていたかと言うとこうでした。

https://fundinno.com/projects/3



2018年3月期に1億29百万円、2019年3月期に2億66百万円の売り上げ計画だったわけですね!2019年3月期の売上計画が大きく下がっているのは想定内としても、2018年3月期の実績はどうなったのでしょうか?

もちろん芳しくなかったから掲載されていないのでしょうけれど、Bank Invoice株式会社も同様ですが、過去や現在の損益状況・売り上げ状況が開示されていないようでは投資判断はできません。

投資判断できないということは「投資してはいけない」ということですね。

綺麗な成長計画を描くのは誰でも簡単にできます・・・。

その点ではこのFUNDINNOを提供している日本クラウドキャピタル社の損益も気になるところです。ベンチャーでしょうし、投資先企業の管理や株式・配当などの事務手続きも同社が行っているのでしょうから、仮に同社に万が一のことがあれば投資家の資金を回収するのはかなり困難になるものと思います。

誰だってもらったお金を返したくないですからね・・・。

というわけで日本クラウドキャピタル社の損益状況をチェックしてみると、こちらはしっかり開示していてこうなっています。



もう前々期ということかもしれませんが、2017年10月期の当期利益は−1億72百万円ということで滅茶苦茶赤字ですね・・・その前の期の−45百万円から3倍以上も赤字が拡大していることになります。

さらに資本金が2億43百万円ということでこのままいけば「債務超過」は確実な状況だったわけですね。

同社HPを見れば2018年9月現在、資本金は3億94百万円に増加していますので債務超過は回避されたのかもしれませんが、仮に2018年10月期も−1億72百万円程度の赤字になっていれば、累計損失は3億87百万円となり、引き続き債務超過の危機に瀕していることになります。

つまり

・投資先企業の売上計画に信憑性はない。

・投資先企業の現状の損益状況が分からない。

・運営会社の経営が危機的な状態にある。

と考えられるわけで、やはり投資すべきではなさそうです。

それでも投資したいと思われる方は上記のような疑問を解消してからにしていただければと思います。

参考になさってください。

では最後に、あくまで一般論ですが、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。

1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。

2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。

3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。

加えてこちらの記事も参考になさってください。

>>><備忘録>怪しいファンド、投資案件の見分け方

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