当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのは株式会社SENECAの投資商品「日本再生GAMEプロジェクト」ですね。第一印象としては「絶対やめておけ」というものです。スローガンとなっている「ゲームで社会貢献」という文言が明らかに胡散臭いです。
「みんなで大家さん」もそうですが、ポンジスキームが「日本再生」や「社会貢献」といった「綺麗な言葉」を持ち出して投資へと誘い出すのは常套ですね。同じニオイしか感じません。
とは言いつつ印象だけで語っても説得力がありませんので話を前に進めると、このような謳い文句となっています。
・2年満期
・年10%の固定利回り
・ゲーム業界の中でも群を抜いている安定した収益性
・人気キャラクターを使ったスマホゲームへの投資
いかがでしょうか?
そもそもゲーム開発にはほとんど固定費がいらないと思いますので、安定した収益性があるのであれば、お金を借りる必要はないはずですね。
もし仮に開発資金が必要なのだとしても、収益性が安定しているのであれば、銀行などが喜んでお金を貸してくれます。この会社がわざわざ年10%もの高金利でお金を集める必要はありません。
矛盾だらけ、もっと言えばどこかにウソがあるということでしょうから、やはり「絶対やめておけ」ということで良いと思います。
読み進めるとこんな説明も出てきます。
「平均1年で開発費用の回収が可能」ということなのであれば、運用期間が2年というのは矛盾していますが、そもそもこの会社は設立してから約1年です。どうやったら「平均1年」というデータが出てくるというのでしょうか。
やはりウソつきですね。
さらにはこういう説明もあります。
なぜ設立して約1年の会社に、18ヶ月のデータがあるのでしょうか。ウソつきです。
もちろん開発されたと謳うゲームの名称等は開示されていませんし、売上や利益、決算の情報もありません。正直、「出来の悪いポンジスキーム」の印象しかないですね。
記者の結論としては「絶対やめておけ」のまんまです。参考にしてみてください。
最後に、あくまで一般論ですが、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
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