当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのはBMキャピタルですね。当サイトでも過去に以下のように取り上げています。
>>>規制強化の後、BMキャピタルはどうなった?
>>>BMキャピタル、あきらかに投資詐欺だと思います。
>>>BMキャピタルへの投資はやめておくべきですか?
これまで指摘した点を抜粋すると、まず同社の運用実績についてはこのような情報が見つかりました。
これが正しいのであれば、実質的な利回りはかなり低いということですね。
同社ホームページでは以下のような実績が喧伝されていますがこれらも虚偽ということになってしまいます。果たしてどうなのでしょうか。
・マイナスの年:0回
・資産価値:6年で2倍
・平均利回り:年10%以上
>>>同社サイト
そもそも過去6年で日経平均も約2倍になっていますからね。
社長の名前も社員の名前もファンドマネージャーの名前も分からないような怪しい会社に投資するくらいなら、日経平均のインデックスにでも投資しておいた方が、リスクははるかに少ないです。
加えて同社が悪質なのは、卑劣なステルスマーケティングを行っていることで、以下のように指摘させていただきました。
・ヘッジファンドランキング.com
・投資信託初心者.com
・1億円を作る投資術
・moneybridge-online.com
なぜこれらがステルスマーケティングかと言うと、投資内容が不明確な同社を無批判に1位にしているという不自然さもありますが、それだけでなく、以下のような「Googleの検索結果に出てこないページ」にリンクを張っているからです。
https://bmcapital.jp/27892/
https://bmcapital.jp/32975/
https://bmcapital.jp/84165/
第3者サイトであればこうしたページにリンクを張るはずがありません。見つけられませんからね。
ちなみに上記ステマサイトは記者からすれば見慣れたサイトばかりで、これまでこうした会社を上位に推してきました。
・ファインドエッジ
>>>年36%のファインドエッジはやっぱり終了 黒幕は誰?
・キャロライナパートナーズ
>>>金融庁が警告!キャロライナパートナーズはやはり違法
・レッドキャピタル
>>>+53%!レッドキャピタルはどこに行った?
しかしながら、「ファインドエッジ」と「キャロライナパートナーズ」は金融庁によって違法だと指摘され実質的に破綻し、「レッドキャピタル」もいつの間にやらいなくなってしまいました。
つまりは
1. ステルスマーケティングによって問題がある会社を1位に賞賛して投資資金を集め
2.そうした会社が金融庁からの指摘などによって活動が困難になれば、新たな会社を興して投資資金を集める
という詐欺的な手法が繰り返されてきたことになります。
こうした点を踏まえれば、BMキャピタルに投資してはいけないと考えるのは当然ですが、そんなBMキャピタルにもついに転機が訪れました。何かと言うと、2022年10月から金融庁が「合同会社」に対する規制を強化したのですね!
これまで金融庁の監督外であった「合同会社の社員権の自己募集」ですが、規制強化後は、許認可を得ていない合同会社がステルスマーケティングを利用して勧誘するのは不可能になりました。
ではすでに規制が強化されて1年半経過した2024年3月22日現在、BMキャピタルのステルスマーケティングがどうなっているかチェックしたいと思います。
「ヘッジファンドランキング」というキーワードで検索すると上位に出てくるこちらのサイトでは・・・
■SSインベストメント https://ssinvest.org/hedgefund-ranking2019/
このBMキャピタルを1位に推しています。リンクも
https://bmcapital.jp/69236/
となっており、ステルスマーケティングであるのは間違いありません。検索しても出てきませんからね。
さらにこのサイトも出てきました。
■40歳外資系サラリーマンの資産運用録
https://centralbnk.com/fund3/
「国内和製優良ヘッジファンド おすすめ投資先ランキング」の1位はこちらです。
リンクもやはり
https://bmcapital.jp/48012/
と、ステルスマーケティングを示すものとなっています。
つまりは規制が強化された後もガッツリ、金融商品取引法に抵触する勧誘が行われているということです!
金融庁にはぜひしっかり取り締まってほしいものですね。
ちなみにBMキャピタルはこれまで既に5回解散されているらしいですね。その理由は「出資者が499人に達したから」と説明されていますが全く意味不明です。出資者が勝手に増えるわけないんですから、もし499人に達するのがイヤなら400人で募集をやめればいいだけの話です。
会社名や住所をいちいち変更している点も怪しさしかありません。上記の通り社長の名前すら公表されていないわけですから、絶対投資してはいけないですね。
そんなBMキャピタルですが、当サイトにくだらないことをしてきたことが判明しました。何かと言えば以下の過去記事を検索結果から除外するようGoogleに要請したのですね!
>>>規制強化の後、BMキャピタルはどうなった?
その根拠としてこのように記載しています。
−−−
当社のHPの写真画面を、当社の許可合意なく無断で完全にコピーし使用している。
−−−
くだらない理由ですね!ステマサイトではHPの写真画面を認めているわけですから、当サイトの記事の内容が同社にとって「都合が悪かった」という動機であるのは間違いありませんし、そもそも今回のように記事は同社のHPの写真画面を使わなくても十分成立する内容になっているわけですしね。
もし自身が潔白であるなら、堂々と当サイトに連絡してくればよい話で、それをせずにこっそり検索結果から削除しようとしているということはつまり、自ら「潔白ではない」と言っているようなものです。
本当に稚拙でくだらない!! 繰り返しになりますが、こんな会社には絶対投資してはいけません。
1日も早く、「合同会社」を活用した投資話が一掃されることを期待したいと思います。
では最後に、あくまで一般論ですが、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
加えてこちらの記事も参考になさってください。
>>><備忘録>怪しいファンド、投資案件の見分け方
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