当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのはトリオマネジメント株式会社が提供する「ジャンボランドリーふわふわ」のコインランドリー・フランチャイズビジネスです。
過去にも以下のように取り上げておりますので気になる方はご覧ください。
>>>売上1,050万円!トリオマネジメントのコインランドリーは魅力的?
>>>不況に強い!トリオマネジメントのコインランドリーは魅力的?
同社サイトでは以前と変わらず、「勝ち抜けるコインランドリー経営を目指します!」となかなか威勢がいいですし、それ以外にも
・本業をおろそかにせずに稼げる副業
・FC経営で確かな利益を得ていただきたい
・初期費用のみで手間もかからず定期収入が得られます
と、ワクワクさせる文言が並びます。前回取り上げてから1年経ちましたが、コインランドリービジネスの実態はどうなっているのでしょうか?
と言うわけで引き続きコインランドリー専業の上場企業であるWASHハウス株式会社の売上高をチェックするとこうです(単体)。
売上高は綺麗に右肩下がりですね・・・経営環境は厳しいです。次に経常利益はこうです。
2022年度に一旦黒字化したものの、前期である2023年度は減益という結果ですね。最後に当期利益はこうです。
こちらは前期に再び赤字に沈んでいます。と言うかこの5年で一度しか黒字になっていないのですね!胃が痛くなるような経営が続いているわけです。
ちなみに上場企業という点では宇都宮の「フトン巻きのジロー株式会社」という会社が上場したようですね。というわけでこちらも決算をチェックするとこうなっています。
前期はWASHハウスと同じく赤字ですね。今期の予想はこうなっています。
大幅減収の上に、営業利益・経常利益・当期利益全て赤字ということで、経営の存続が危ぶまれる内容です。何で上場したんですかね・・・株主は怒って良いと思います。
そうしたわけで繰り返しになりますが、
・コインランドリー経営は厳しい
ということなのでしょう。フランチャイズの本部がこの状態なので、各店舗オーナーが黒字を出すのはかなり難しいです。
なお本題であるトリオマネジメント社も決算の公告を始めたようで引用するとこういうことになっています。
・会社名:トリオマネジメント株式会社
・決算末日:2023年01月31日
・純利益:1245万9000円
・利益剰余金:1億1926万7000円
・総資産:9億7732万9000円
こちらは黒字を維持しているようですが、その額は1,245万円と個人所得のレベルです。加えて非上場会社ですから、どこまで透明性が確保されているのか全く分かりません。
また総資産からすれば利益率はたった1%で、やはり経営は厳しいということでしょうね。その分、店舗オーナーに儲けさせてあげているというはずもありませんので、結論から言えば「コインランドリーは儲からない」ということなのでしょう。
そもそも各家庭に洗濯機がありますから需要は限定されている上に、折しもの電気代・ガス代の高騰も経営を圧迫しているものと思います。
ついでにXを検索しても景気の良い話はなさそうです。
コインランドリー投資を検討されている方は慎重にご判断ください。
では最後に、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
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