当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのはまたまたエクシア合同会社ですね。
なお、「そもそもエクシアって何だっけ?」と思われた方は先にご覧ください。
>>>50代男性「エクシアジャパンは投資詐欺ですか?」
また、過去の検証内容に興味がある方はこちらのコラムもご覧ください。もう上記コラムからはかれこれ7年となるのですかねー早い。
>>>投資詐欺疑惑エクシア合同会社(EXIA)の菊地代表個人に対して初めての賠償命令!
>>>投資詐欺疑惑エクシア合同会社(EXIA)は裁判で敗訴も代表個人への請求は棄却。次の展開は?
>>>実質的に破綻したエクシア合同会社(EXIA)。民事裁判はどうなった?
>>>エクシア合同会社(EXIA)は破綻。民事裁判と刑事裁判の行方を見守るのみ。
>>>エクシア合同会社(EXIA)は規制強化と裁判多発で退路なし。
>>>ついに金融庁が動く!エクシア合同会社(EXIA)は終焉へ。
>>>エクシア合同会社(EXIA)のネズミ講スキームが暴露!違法勧誘の可能性も。
>>>エクシア合同会社(EXIA)がついた新たなウソと今後の展開
>>>資金繰り悪化!?エクシア合同会社(EXIA)が出金に応じない
>>>エクシア合同会社(EXIA)のウソの続きと最近の異変
>>>エクシア合同会社(EXIA)のウソ
>>>エクシア合同会社(EXIA)がポンジスキームである証拠とは?
>>>2021年7月時点でのエクシア合同会社(EXIA)疑惑点まとめ
>>>サイト内容からエクシア合同会社(EXIA)が増々怪しくなった件と疑惑点まとめ
>>>動画「ポンジスキーム第3弾EXIA編」のとても残念な点
>>>エクシアに関するタレコミや口コミをご紹介
>>>エクシアから出金できないというツイートの報告がありました
>>>EXIA JAPANは詐欺業者、との投稿がありました
>>>46ヶ月連続プラスリターン!エクシア合同への投資は危険?
>>>エクシアはサイト閉鎖中!ステマサイトをチェックしてみる
>>>エクシアジャパンについて金融庁に調べてほしいこと
>>>エクシアジャパンはポンジスキームですか?
さてこれまでいろいろな角度から同社の疑惑について取り上げてきましたが、2022年4月にはついに返金を停止するに至りました。
年利30%を超えるような華麗な利回りを喧伝してきたわけですから、運用資金は元本の数倍に膨れ上がっており、いくら返金要請が来ても余裕で返済できるはずです。
ところが返金できなくなったということは・・・運用実績はデタラメであり、ポンジスキームの自転車操業がついに行き詰ったということなのでしょう。これまでの同社の破綻後の経緯をざっくりと振り返るとこうなります。
・2022年4月:返金停止。
・2022年7月:エクシアを相手取る民事裁判開始。
・2022年10月:金融庁が合同会社の社員権の自己募集について規制強化。
・2022年11月:オフィス撤退、債務不履行(破綻)。
・2023年4月:初判決、エクシア敗訴。
・2023年11月:菊地代表に対する初の賠償命令判決。
・2024年10月:エクシア破産開始決定。
なかなか経営陣の責任認定が進まない民事裁判でしたが、上記の通り2023年11月2日の判決にて初めて菊地代表個人に対する賠償命令が出ました!
ただしこれは弁護士が辞任したことによる欠席裁判だったようで、裁判所が菊地代表の不法行為を認めたわけではありませんでした。素人考えでは詐欺の証拠は十分揃っているように感じますが、裁判というのはなかなか難しいものですね。
そのように隔靴掻痒の感もあった民事裁判ですが、今般ようやく菊地代表の不法行為を認め、菊地代表およびNo,2である関戸氏に対して賠償を命じる判決が出たようです。
>>>エクシア菊地翔の詐欺認める逆転判決
一体どのあたりを不法行為認定したのか気になるところですが、上記裁判ウォッチャー氏のnoteによれば以下の点のようです。
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・出資額に対する利益を「返戻率」とした上で具体的な数値を示されて勧誘を受けているところ、その際の説明においては、「返戻率」とは被控訴人会社が実際に達成して運用実績を基に算出した数値であることが指摘されている。
しかしながら、後に菊地は、「返戻率」は、過去の運用実績を基にした数値ではなく、あくまでも菊地の算定した会社の将来の利益見込みの割引現在価値を基にした数値である旨説明を修正しており、「返戻率」が運用実績を基に算出されたとする説明は事実に基づかないことを自認している。
投資勧誘時に示された高利回りの「返戻率」が実際の運用実績に基づく数値であるか否かは、投資判断に当たって決定的に重要な要素であるところ、実際には、この数値が将来予測値から算出した数値にすぎないにもかかわらず、過去に実際に達成した運用実績による数値である旨の真実とは異なる説明を受けたのであるから、控訴人らは、当該説明により示された数値が実際の運用実績であると誤信して金員を交付したものと言わざるを得ない。
・本件パンフレットや本件説明書に、「出資され資金の一部は、シンガポール法人に対して貸し付けられ、FX取引等によって資産運用を行い、獲得した利益の一部は「貸付金利息」として被控訴人会社に支払われる」と旨記載している。
しかしながら、投資を勧誘された時点より前である平成29年及び平成30年時点で既に債務超過の状態となっていた上、その当時会社が公表していた同社の事業規模に比べてはるかに少額の資産と負債しか有していなかったものである。
菊地は、運用会社に対する貸付及び利息の受け取りに関する客観的な証拠を何一つ提出しない。これら諸点からすれば、運用会社において菊地がFX取引等の資産運用を行っていたかどうかは甚だ疑わしいと言わざるを得ず、少なくとも運用会社への貸付が出資金の主要な運用先であったとは到底認められない。
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つまりは
・返戻率が「運用実績」ではなかった。
・シンガポール法人への貸付が主要な運用先であったとは認められない。
の2点が根拠となって不法行為と認定されたわけですね。
ただ同じ主張は地方裁判所でも被害者から繰り返されてきたわけで、なぜ地方裁判所は却下で、高等裁判所では認められたのか理解に苦しむ面はありますが、とは言いつつ、ようやく不法認定されたのは良かったです。
しかしここまで2年超ですか。長!
次にエクシアを取り上げるのは菊地代表が逮捕された時ですかね。詐欺師は全員しっかり塀の中で罪を償わないといけません。
警察も社会正義の実現のために仕事をしてほしいものです。
最後に、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.低金利で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
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