当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのは株式会社WALLMATE不動産が提供する「トリニティファンド」ですね。サイトを見ると
・東京主要エリア限定
・住宅×無人運営型ホテル投資
・出資者×宿泊者×事業者が夢を叶える三位一体型不動産投資
とのことで魅力的そうではあります。加えて最新のファンドの利回りは「8%」とのことでかなり高いですね!
ではこれはオススメかというと・・・何度もご案内しているようにほとんどの不動産クラウドファンディングは破綻していますからね。記者の心象としては「不動産クラウドファンディングは絶対やめた方がいい」というのが結論ではあります。
実質的に破綻した「みんなの大屋さん」についても今になって識者から「7%の利回りは高すぎた」「破綻必至だった」といった形で論評されています。それならもっと早く言ってよと思いますが、ここで浮彫になったのは、やはり
・高利回りの不動産クラウドファンディングは極めて危険だ
ということですね。ご留意ください。
とは言いつつそれでは話が終わってしまいますので、具体的なファンドの中身を見てみると、このようになっています。
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・所在:東京都品川区荏原5丁目6-7
・交通:東急目黒線「西小山」駅徒歩6分
・土地面積:82.38u(登記簿)
・権利形態:土地・建物 100%所有権
・客室数:全5戸
・築年月:1988年7月25日竣工
・鑑定評価額:15,500万円
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西小山の土地80平米のビルの価格が1億5,500万円で適正かどうかということですが、建物が旅館業の免許を取っているなら、まぁこんなものなのかなという気がします。
今後は規制が強化されるので民泊もなかなか難しくなってくるのでしょうけれど。
加えて民泊ビジネスは為替レートに大きく影響されると思いますので、今の円安が逆回転して円高になれば大きな逆風になると思いますが、投資期間が1年であれば、そこまで心配しなくて良さそうです。
とすると・・・あとは想定年利回りである8%が合理的な水準なのかどうかですね。
答えから先に述べると合理的ではありません。土地建物があるわけですから、銀行から融資を受ければいくら金利が上昇しているとしても2〜3%、高くても4〜5%の金利で調達できるものと思います。
つまりは「8%もの高金利で資金を調達しなければいけない合理的な理由は見当たらない」ということです。
であるなら良識ある大人は「返すあてもなく、ただ高金利でお金を集めるポンジスキーム」である可能性を疑わないといけません。
要するに「投資してはいけない」ということですね。
ただこちらの会社は不動産会社のようなので
・顧客リスト作成の一環として、赤字覚悟の高利回りで顧客を集めて個別にセールスを行い、最終的には投資用不動産を売り込んでいく
という可能性はあるのかもしれません。
それが真意なのであれば「合理的な理由」はないわけではない、ということになりますが、とは言いつつ仮にそうだとしても「誠実な商売」とは言えないのでかかわらない方が安全ですね。
十分お気をつけください。
では最後に、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%〜2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.低金利で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
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