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40代女性「1000万貯めました。金融に無知でも出来る財テクを教えて下さい。」


質問 :専業主婦です。地味ながらも1000万貯めましたが、時々銀行キャンペーンで金利0.5%の時のみ預け変えのみで、普段はイオン銀行(セレクトカード保持)にそのままの状態です。以前にグロソブはしていましたが、昨年解約し、現在は何もしていません。今必要ではない資金ですので、金融には無知の私でも出来る財テクを教えて下さい。

<40代女性>


回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に同様のお悩み相談があれば月1回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。

さて質問内容に戻りまして、「今すぐ必要ではない資金1,000万円のための財テクを教えてください。」とのことですね。

「財テク」とは懐かしい言葉ですが、80年代のバブルの時代には株や不動産などすべての資産の価格が上昇しました。そうした状況の下、運用で多額の利益を挙げることを「財テク」と言ったのですね。

ちなみに「財テク」とは「財産運用テクニック」の略かと思ったら、正確には「財務テクノロジー」の略とのことです。「テクニック」ではなく「テクノロジー」ですから、当初は100%ポジティブな意味で使われていたのでしょうね。

ただその「財テク」も、バブル崩壊後、上昇した分だけきっちり赤字となり、多くの企業や金融機関の経営が傾く要因となりました。そうしたわけで、死語となりつつあるこの言葉も現在のニュアンスとしては、「本業を疎かにする」と言ったネガティブな響きの方が強いですね。結局のところ「テクノロジー」でも何でもなかったということです。

そこからも分かるように、 「必ず儲かる」ような「財テク」は一切ありません。

あるのは面白くもなんともありませんが、「リスクとリターンは相関する」という資産運用の原則です。つまり「ローリスク・ローリターン」か「ミドルリスク・ミドルリターン」か「ハイリスク・ハイリターン」かの3つしかないということですね。

「ローリスク・ミドルリターン」も「ローリスク・ハイリターン」もありません。

これだけ金利が下がると、4つ目として「ノーリスク・ノーリターン」を加えてもいいのかもしれませんが・・・。

なお質問者の方は「専業主婦」ということですから、「元本を失いたくない」「元本をロスすると取り返せない」という気持ちが強いのではないかと思います。とすると「ローリスク・ローリターン」が適しているでしょうから、運用の選択肢はより保守的に

・銀行預金

・個人向け国債

・個人向け社債

と言ったものになってくると思いますし、多少リスクを取っていいとしても

・先進国債券インデックスファンド

・新興国債券インデックスファンド

・J−REITインデックスファンド

あたりが限界となりそうです。その点では質問者の方の、これまでの「普通預金主体の運用」や、「グローバルソブリンへの投資」も、意外と悪くなかったのかもしれませんね。

ちなみに資産運用に関して「タイミングは関係ない」と指摘する教科書はあるものの、やはり2017年11月現在の1ドル=111円前後の為替水準は「円安」と言えます。仮に今投資をして、その後以前のように1ドル=80円近辺まで円高が進むと3割程度の為替差損が発生することになりますね。

そのようなリスクがあるのだとすれば、最初の投資は100万円くらいに抑えて、少なくとも5年くらいは様子を見ながら経験値を上げていくことが大切かと思います。

仮にもう少しリスクを取って

・先進国株インデックスファンド

・新興国株インデックスファンド

に投資するとしてもアドバイスは変わりません。最初は100万円×5年くらいの感覚で参入されればいいと思います。おそらく後5年のどこかで世界経済が後退期に入り、株価が大きく下落する局面が来ると思いますので、投資した100万円はリスクにさらされるものの、経験値を上げるためには「絶好の機会」と言えそうです。

なおそれ以外の目ぼしい金融商品について簡単にコメントしたいと思います。

・日本株 : 成長が止まった日本に投資するくらいなら、海外の成長を続ける国に投資した方がいいと思います。

・FX : 実際に儲かっている人はほとんどいません。手を出さないのが無難です。

・仮想通貨 : 多くの案件が詐欺まがいの上、ビットコインは空前の「バブル」となっているので、手を出すべきではありません。

・クラウドファンディング(ソーシャルレンディング) : 利回りが高すぎて合理的な説明は難しいです。新規資金の流入が止まった段階で破綻するのではないでしょうか。

・不動産投資 : 長期的に成功している人は多くない上に現時点ではマンション価格が高騰しておりタイミングとして不利と言えます。

ちなみに、財テクで調べると「オススメ財テク商品」として以下のような商品が紹介されておりましたのでコメントします。

・クレジットカード、電子マネー : うまくやれば高いポイントバックが期待できるものの、「消費」とセットであることから財テクではありません。

・株主優待 : 高い利回りのものもありますが、株価が大きく下落すれば赤字となります。「おまけ」以上のものではありません。

・住宅ローンの借り換え : これは住宅ローンが残っているならぜひお薦めしたい方法です。「借り換え」でなくても、「繰り上げ返済」も高い利回りが期待できます。

そうしたわけで繰り返しになりますが、運用に「ウマイ話」はありません。まずは100万円くらいで投資を始めて経験を積んでいっていただければと思います。

ちなみに投資の神様と呼ばれるバフェット氏も「インデックスファンドでの運用」を推奨しております。当サイトの主張に説得力を感じなくても、「神様」の言うことは信じてもいいのではないでしょうか。

なお、今後資産形成を進めていく上で検討いただきたいのが、専業主婦である質問者自ら働くことですね。仮にパートなどで月10万円、年間120万円働くだけでも、現状の個人向け国債(0.03%)に換算すると、「40億円分の価値」ということになります。

ある意味、今ほど労働の価値が上がっている時代はないのかもしれません。

世の中には様々な事情から働きたくても働けない人は大勢おられますので軽々には言えませんが、運用収益より、はるかに安全で確実で多額のリターンが得られるのは間違いないと思います。参考になさってください。

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