質問 :32歳の夫が第○生○の個人型年金保険を勧められていました。月々1万円支払いシミュレーションすると、60歳まで支払い、払込保険料累計額が336万円。60歳から10年間毎年受けとる場合、年金累計額は348万5千円。払込保険料累計額に対する年金累計額の割合は、103.72%。
年金一括払いで受けとる場合、受けとり額3454681円で、払込保険料累計額に対する一括受けとり額の割合は、102.81%です。
私は、夫が老後資金として確定拠出年金の定期預金に入り、最初の方は1万円くらい。資金に余裕ができたら徐々に積立額を増やすという形で増やせたらと思っていました。(まだこの考えを伝えてないですが)
個人型年金保険と確定拠出年金の定期預金を比べると、どちらがより効率的に資金を増やせるでしょうか。
<20代女性>
回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に同様のお悩み相談があれば月1回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。
さて質問内容に戻りまして、「個人型年金保険」と「確定拠出年金の定期預金」とを比べると、どちらがより効率的に資金を増やせるか?という質問ですね。
記者も保険に関しては素人ですのであまり自信はありませんが、このままでは比較しようもありませんので、まずは「個人型年金保険」の利率を算出してみたいと思います。いただいた数字が正しいとして分かりやすいのはこちらですね。
・32歳から60歳まで月々1万円、払込保険料累計額が336万円。年金一括払いで345,4681円、一括受けとり額の割合は、102.81%。
累計額が336万円ということですから336ヶ月=28年間払い込むということですね。平均残高は336万円の半分ですから、168万円。つまり
・168万円を28年間預けた時の利息が9万4,681円
と、等しいということです。ここから単純に利率を計算すれば0.20%ということになりますが、実際には複利となりますのでそれを考慮すると0.195%程度ということで・・・やっぱり約「0.20%」ですね。
他方、「確定拠出年金の定期預金」はと言うと概ね現在の定期預金金利と同じ「0.01%程度」となっています。ざっと見た限り高くても「0.10%程度」ということなので、その点では「個人型年金保険」の圧勝ということになりそうです。
ただし。
状況が変わるとすれば今後28年の間に金利が上昇した場合ですね。スタート時には「確定拠出年金の定期預金」の金利が0.01%でも、途中で金利が0.3%や0.4%に上昇すれば、「確定拠出年金の定期預金」が勝つ可能性が高まってきます。「確定拠出年金の定期預金」は一般の定期預金と同じように1年や5年で金利が更新されていくからですね。
28年もあれば金利が上昇してもおかしくないような気がしますが、未来のことは誰にも分かりません。ご自分にとってしっくり来る方を選んでいただければと思います。
なお 「第○生○の個人型年金保険」を調べる限り保険機能はゼロですので、上記の通り「利率勝負」ということで問題なさそうです。
記者ならどっちを選びますかねぇ。あえて言えば運用に柔軟性のある「確定拠出年金の定期預金」の方でしょうか。今度どこかでリーマンショック級の「株価大暴落」と言った運用のチャンスが訪れるかもしれませんからね。
・・・切れ味の悪い回答になっている気もしますが、参考になさってください。
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