質問 : 200万円の運用方法は?
<60代女性>
回答 : 読者の方から上記のような質問というか報告をいただきました。他に預金・貯金・資産運用に関するお悩み相談があれば月1回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。
さて質問に戻りまして、200万円の運用方法についてですね。シンプルな質問ではありますが、色々な回答が考えられて結構、迷います。軸となるのは以下2点でしょうか。
1.多少減ってもいい資金なのか、絶対減ってはいけない資金なのか。
2.安定収入があるのか、ないのか。
仮に「絶対減ってはいけない」かつ「安定収入がない」ということであれば、120%安全な銀行預金に預けておくのがベターです。定期預金にしてしまえばつい使ってしまったり、誰かに勝手に下ろされてしまうリスクも減りますね。
一方で「多少減ってもいい」かつ「安定収入がある」ということなら、もう少し積極的に資産運用に挑戦してみても良いと思います。
とは言いつつ、仮想通貨やソーシャルレンディングなどと言った怪しげな運用は避けるべきですし、FXなどの理論的に考えて勝つ可能性が低いものもオススメできません。
逆にオススメなのはと言えば「歴史的に勝つ可能性が高いもの」 ですね。具体的にはこうしたものになってくるかと思います。
・海外の先進国株式
・海外の新興国株式
・海外、国内のREIT
・海外の先進国債券
・海外の新興国債券
当たり前すぎてつまらないかもしれませんが、資産運用というのは本来それくらいでちょうどいいと思います。一度投資したら10年くらいじっくり寝かしておくくらいのスタンスが大切です。
ちなみに上記投資資産の中に「国内株式」と「国内債券」が含まれていませんが、日本は少子高齢化の進展とともにこれからも低成長・低金利が続くかと思いますのでリスクを取る意味があまりないと考えています。そもそも資金需要もありませんしね。
その点ではやはり成長を続けている海外の株式・債券に投資するのがベースになってくると思います。
また200万円という元手を考えると細かく分散するのは難しそうですので、投資信託を利用するのが現実的ですね。
その際、大手金融機関、特に銀行を利用するのが安心です。聞いたことがないような会社を利用して投資詐欺などに引っ掛からないようご注意ください。
具体的なその配分ですが、あまり理論的ではないものの、ざっくりこんな感じでもいいのではないでしょうか。
・海外の先進国株式に投資するファンド : 40万円
・海外の新興国株式に投資するファンド : 40万円
・海外のREITに投資するファンド : 40万円
・海外の先進国債券に投資するファンド : 40万円
・海外の新興国債券に投資するファンド : 40万円
同額預ければ、その後どれくらい増えたか減ったかを確認するのが楽ですね。
最後に。
いつもご案内しているように、こうした海外のリスク資産への投資を今(2018年8月)始めるのかどうかというのは、良く考えた方がいいかもしれません。というのも世界の株価はリーマンショック直後の2009年1月に底入れされた後、ずっと上昇を続けているからですね!NYダウのグラフをチェックするとこうなります。
リーマンショック前は14,000ドルあたりが最高で、今や25,000ドルですからその2倍を目指して上昇していることになります。さすがにそろそろ下落するのでは?と考えるのは当然ですね。
いくらリーマンショックが100年に一度の金融危機だったとは言え、10年以上景気拡大が続くのは異常です。
そうしたわけで今後数年以内に景気後退局面=株価下落局面が来ることを視野に入れて慎重に投資のタイミングを探っていただければと思います。個人的にはそうした株価下落局面こそチャンスな気がします。
もちろん、仮に「高値」で投資したとしても、長期的に保有すれば報われることは上記グラフが占めている通りですので、「10年以上の長期投資」が前提であればあまりタイミングについてウダウダ考える必要はないかもしれませんが。
参考になさってください。
>>>預金・貯金・資産運用のお悩み相談はこちらから
>>>最新の定期預金比較/金利ランキングはこちら
![]() |
定期預金に関するあなたのクチコミを教えてください。クチコミは人気銀行を中心に順次掲載いたします。 メールの場合はこちらから |
![]() |