質問 : 亡くなった父が残した4社の株を引き継ぎました。株のことは全くわからないので配当金だけ貰い、そのままにしていました。3社は全て下がっていて1社は5分の1まで下がっていました。
ところが1社だけ2.5倍になっています。
でも、他の3社の下がった分と合わせたらプラマイ0くらいです。(正確に言えばマイナス7万)
今回投資会社より上がっている株を売り、オリックスを買ったらどうかと言われました。5分の1まで下がったのもいずれ売った方がと言われました。
株のど素人の私としては、上がった株を売り、現金にして金利は安いけど、定期にした方がいいのか証券会社の言う通りオリックスを買い、配当金を楽しみにした方がいいのか迷っています。
<50代女性>
回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に預金・貯金・資産運用に関するお悩み相談があれば月2、3回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。
さて本題に戻りまして、「上がった株を売り、現金にして、金利は安いけど定期にした方がいいのか、証券会社の言う通りオリックス株を買い配当金を楽しみにした方がいいのか」という質問ですね。
残念ながら記者も株のど素人ですのでまともな回答はできそうにありませんが、まずはその「上がっている株」の会社の将来性がどれくらいかによるのでしょうね。まだまだ上がる可能性があるのであれば、今売却するのは時期尚早ですし、逆にもう株価が伸びきっていて下落していく可能性が高いのであれば見切りをつけるチャンスだと言えます。
「それが分からない!」ということであれば、確かにここで益出ししてしまってもいいのかもしれません。
あるいは「半分だけ売って、半分だけ残す」というのも意外と有効です。将来の株価は誰も正確に予測できませんからね。
次に、その会社の株を全部か半分か売却するとして、再投資先がオリックス株で良いのかどうかという点ですが、これまた素人の記者には何とも言えませんが、まずはオリックス株の過去10年のチャートをチェックするとこうなっています。
2013年のアベノミクス相場で一気に上昇したものの、それ以降は1,500円から2,000円の間のレンジ相場ですね。このチャートを見る限り積極的にオリックスの株に投資する意味はなさそうです。
証券会社の人はなぜオリックス株を推奨しているのでしょうね?
そうしたわけで現時点では慌てて「上がっている株」を売ってオリックス株に乗り換える必要はなく、じっくりご検討いただければと思います。
ちなみに何かに投資をするにしても「株のど素人」と仰るのであれば、個別株に投資をするのではなくやはり投資信託がいいのではないかと思います。分散投資できますので仮に1社がこけても、他の会社がカバーしてくれます。
その場合も日本株に投資するよりは米国株が基本になるのでしょうね。残念ながら日本の市場は少子高齢化によって低成長が続いており、こうした中で株価がどんどん上昇していくのは難しいですが、一方、アメリカは人口が増加しているほか、グローバル企業が多く、アメリカだけでなく世界全体の成長を取り込んでいます。
実際のところ過去10年のアメリカと日本の株価の推移を見ればその優劣は一目瞭然ですね。 まず日本の株価(日経225)はこう。
10年前と比較すると約2倍ですね。目覚ましい上昇ではありますが、次にアメリカの株(NYダウ)はこう。
こちらは10年前と比較すると約3倍ですね!加えて上昇傾向がより鮮明です。為替リスクはありますが、少なくともオリックス株よりは将来性が期待できそうです。
したがって、もし相談者の方が「上がっている株」を売却して何かに投資したいということであれば
・アメリカの株に投資するインデックスファンド
をお勧めしたいと思います。
証券会社の営業マンは渋い顔をするかもしれませんが。
参考になさってください。
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