質問 : マニュライフ生命のこだわり個人年金(毎月積み立10年)にするか、nisaでひふみ投信に毎月積み立てするかで迷っています。
今後も損失を出さずに増えていく投信だと考えて大丈夫でしょうか?
<50代女性>
回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に預金・貯金・資産運用に関するお悩み相談があれば月2、3回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。
さて本題に戻りまして、「マニュライフ生命のこだわり個人年金とひふみ投信とで迷っているけれど、どちらも損失を出さずに増えていきますか?」という質問ですね。
残念ながら銀行預金や国債でもない限り「損失を出さない」ということはないと思いますが、念のため具体的な商品内容をチェックしたいと思います。
まず前者のマニュライフ生命のこだわり個人年金ですが、
・米ドルまたは豪ドル建て
ということですね。であれば為替の影響を受けますので円高になれば当然、損失が発生します。過去10年の為替チャートをチェックしてみるとこうなります。
・米ドル
・豪ドル
豪ドルは過去10年で見れば円高水準にありますので有利ですが、米ドルは逆に円安水準ですのでタイミングとしてはよろしくなさそうです。
加えてその豪ドルにしても経済学的に言えば「金利差」によって徐々に円高が進んでいくと思いますので中長期的に円安メリットが得られるかどうかは分かりません。
つまりはどちらにしても「為替差損」のリスクがあるということです。
加えて保険商品ですので、そうした為替リスク以外にも保険特有の諸費用がかかります。具体的な損益イメージをマニュライフ声明のサイトから引用するとこうなります。
つまり、運用してから相当期間の間は「解約返戻金」が積立金を下回るわけで、この間に解約してしまうと為替相場に関係なく損失が発生することになります。
どんなリスク商品も同じことが言えますが、この「マニュライフ生命のこだわり個人年金」もまた元本保証ではなく、為替リスクと手数料の両面で損失となる可能性が十分にあるということです。
次は「ひふみ投信」ですが、こちらも投信と名前がついているように当然に損失が発生するリスクがあります。それはもう2019年8月末現在のひふみ投信の運用成績を見れば一目瞭然ですね!
設定来、順調に来ていたものが、残高が急増した1年前から成績が大きく悪化していることが分かります。過去1年はどの期間を見てもマイナスですね・・・。
確かに株式市場が軟調だったというのはありますが運用とは難しいものです。
そうしたわけでこちらの「ひふみ投信」も損失が出ることもある、ということですね。
したがって質問者の方の「マニュライフ生命のこだわり個人年金とひふみ投信とで迷っているけれど、どちらも損失を出さずに増えていきますか?」という質問に対してはどちらも元本割れリスクがあることから答えは「ノー」ということになります。
もちろんそうしたリスクがあるからこそリターンもあるのですが。
参考になさってください。
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