質問 : 現在、普通預金に1000万円あります。 当面、使うことはないと思うので、定額貯金にした方が良いのでは?とアドバイスを受けたのですが、元金が減ることなく定額貯金にするには、どこに預けるのが一番利率が高いのでしょうか。
<30代/女性>
回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に同様のお悩み相談があれば月1回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。
さて質問内容に戻りまして、1,000万円を定額貯金にするにはどこが良いか、という趣旨ですが、まずこの質問の趣旨は「定期預金」ということでしょうね。「定額貯金」はゆうちょ銀行しか扱っておりませんので、どこの郵便局に行っても金利は同じです。
そんなわけで「定期預金」の前提で話を進めたいと思いますが、「どこが一番利率が高い」かと言われると「当サイトの最新の金利比較をご覧ください」とお答えしたいものの、それでは話が終わってしまいますので検討にあたっていくつかのポイントをご案内したいと思います。
まず1つ目は「残高が1,000万円以下か1,000万円超か」という点です。
残高が1,000万円超となると「1,000万円を超える元本」については預金保険の対象外となってきますのでより慎重な検討が必要となってくるほか、金利によっては定期預金をいくつかの銀行に分散する必要が出てきます。
ただ今回の質問者の方の場合はちょうど1,000万円のようですので、そうした銀行の信用力を心配する必要はなさそうです。
2つ目は「金利が高い時期を狙う」という点です。
大局的に考えれば、今のような低金利ではなく、金利が十分上昇したタイミングで定期預金を利用するのが良いですが、ただそうした「高金利の時代」がいつ来るのか全く分かりませんし、少子高齢化が進む日本では金利上昇など永遠にないかもしれません。自然な金利上昇を望むのは期待薄ということです。
しかしながらそうした現状でも、年に2回、必ず金利が上昇するタイミングがあります。何かと言えば夏と冬のボーナスシーズンですね。具体的には以下の通りです。
・夏のボーナスシーズン:7月〜8月
・冬のボーナスシーズン:12月〜1月
この時期はどこの銀行も何がしかの定期預金キャンペーンを実施するのが通例となっておりますので、ぜひ利用してみてください。
3つ目は「通常時期の金利もチェックしておく」という点です。
これは上記2つ目のポイントの補足ですが、確かにキャンペーン時期の金利が非常に良くても、満期のタイミングで低い通常金利が適用ということになるとありがたみも喜びも半減ですね。
つまりキャンペーン金利ばかりではなく、通常金利をチェックするのも大切だと言うことです。
この事は、新規口座向けの特別金利やキャンペーンを利用する場合も同じですね。最初だけ金利が良くても、その後の金利が低ければ意味がありません。
4つ目は「金利だけでなく手数料優遇サービスもチェックしてみる」という点です。
度重なる金融緩和によってこれだけ金利が低下してくると、正直、金利に対する期待値もかなり下がっているのではないかと思います。実際、もらえる利息は「雀の涙」状態ですからね。
そうした時に調べてほしいのが各銀行が提供している手数料優遇サービスです。つまり残高が多い預金者のATM手数料や振込手数料を優遇するサービスが提供されているのですね。
特に残高が500万円以上になってくるとメガバンクなどの大手銀行でもATM手数料や振込手数料が月何回か無料になってきます。
仮に毎月、振込手数料を324円×3回=972円、ATMの時間外手数料を216円×4回=864円、合計1,836円支払っている方がおられるとすると年間の負担額は約2万2,000円となってきます。
もしこうした負担を手数料優遇サービスによってゼロにできるのであればおそらく利息以上の経済的なメリットを得られるのではないでしょうか?
さらにたとえば500万円ずつ預金を分散することで2つの銀行から手数料優遇を受けることも可能そうです。そうした振込手数料・ATM手数料の詳細についてはこちらのサイトでご紹介しておりますので参考にしてみてください。
>>> 銀行・ネットバンクの手数料・金利比較
ただし、こうした手数料優遇サービスは全般的に縮小傾向にあるほか、マイナス金利政策によって銀行は「預金がいらない」状況となってしまったため、「改悪」が加速していく可能性は十分あります。
そうした点も注意しながらじっくり定期預金の預け先を探していただければと思います。
参考になさってください。
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