4月も中旬となりました。いよいよ来週から10連休が始まりますね!どこに出かけても混みそうではありますが、遠出される方もそうでない方も、充実したゴールデンウイークを過ごしていただければと思います。
そのように世間全体が浮足立ちそうな時期ではありますが、ただ定期預金に関して言うと残念ながら閑散期ですね。これから運用をご検討の方は、より積極的に情報収集いただき、少しでも金利の良い定期預金を探して頂ければと思います。
また、期間の短い定期預金でつないで夏のキャンペーンを待つというのも賢い選択ですね。
ではここでいつものように足元の金利動向をチェックしてみたいと思います。2018年7月末に日銀が長期金利の上昇を容認し、預金者としては「長期金利上昇→定期預金金利上昇」という流れが期待されたわけですが、まず上記1年もの・5年もの市場金利のグラフをチェックしてみると、先月のこの時期と比較してこのようになっています。
・1年もの金利:-0.01%前後→0.00%前後
・5年もの金利:-0.02%前後→0.01%前後
どちらも微妙に上昇していますね。5年もの金利についてはマイナス水準を脱してきました。
次に長期金利の動向はと言うとこうです。
先月のこの時期と比較すると
・長期金利:-0.05%→-0.02%
こちらはまだマイナス水準ながら、それでもやはり微妙に上昇しています。
アメリカの中央銀行であるFRBの「利下げ停止」を受けて、金融市場全体が「金融相場」に入ってきた感があります。つまり金融政策によって株価が押し上げられ、それに連動する形で市場金利も回復し始めている、ということですね。
中央銀行が低金利維持を志向している以上、「大きく」金利が上昇することはないとは思いますが、しばらくこうした「株価上昇→金利上昇」という流れが続くのかもしれません。
とは言いつつ市場金利の絶対水準が低い状態が続くことは間違いありませんが、そこはかとなく積極的な定期預金が出てくることを期待したいと思います。
そうしたわけで来月=5月の定期預金金利予測ですが、「店頭表示金利は変わらず」としたいと思います。預金者としてはまだまだ忍耐が必要ですね。
ちなみに毎回ご案内しているように定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、今のところ1年もの=0.00%、5年もの=0.01%というのが定期預金金利の「上限」ということですね。金利が低すぎてピンと来ませんが、目安としていただければと思います。
なお気になるのが、本格的な金利回復のタイミングですが、目途は2020年10月ですね。というのも日銀がフォワードガイダンスの中で、増税の影響がはっきりするまで現在の低金利が続くと見通しているからです。増税のネガティブインパクトは少なくとも1年後まで続きますから、それが2020年10月ということになります。
加えて異次元緩和を6年続けているのにインフレ率がほとんど上昇していない点を踏まえれば2020年10月以降、いきなりインフレ率が目標である2%を超えるレベルまで上昇するというのは考えにくいです。
たとえばその5年後の2025年時点でもインフレ率が上昇せず、金融緩和も低金利もどちらも続いていたとしても驚きません。 つまりかなり長い間、定期預金金利の「本格的」な上昇はないかもしれないということですね。
そのような見通しも頭に入れ、現実的な運用を選択していっていただければと思います。
ではここで、足元の具体的な定期預金金利をチェックしてみたいと思います(いずれも2019年4月18日現在、税引き前、年利)。
まず目を引くのがSBI新生銀行で、わずか2週間で満期がくる「2週間満期預金」が人気です。金利は0.03%です。口座開設でTポイントが最大3,700ポイントもらえるようですのでチャンスと言えるかもしれません。
最大0.40%となるパワーステップアップ預金や5年0.25%の定期預金も提供されています。
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じぶん銀行も新規口座開設者向けに3ヶ月0.50%となかなかの金利となっています。
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他には、オリックス銀行や、あおぞら銀行などが恒常的に好金利ですが、オリックス銀行は1年0.20%、3年0.25%の金利を提供しているほか、eダイレクト2週間定期預金も2週間で0.10%と好条件になっています!
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あおぞら銀行インターネット支店も6ヶ月0.15%、1年0.20%と魅力的です。普通預金も0.10%と高水準ですね!
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地方銀行では静岡銀行がインターネット支店の新規客向けに、こちらも3ヶ月0.50%の金利を提供しています。
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東京スター銀行もスターワン円定期プラスの6ヶ月もの金利を0.10%、スターワン1週間円預金の金利を0.05%としています。
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さらに韓国系のSBJ銀行も新規客向けに100万円上限ながら1年もの0.20%、2年もの0.25%と好金利になっています!要チェックですね。
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最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.05%となっています。
「変動10」は変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
さらに識者が指摘するように商品設計上、「0.05%より下がらない」という点は魅力と捉えて良さそうです。
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繰り返しになりますが市場金利が低下傾向にあることも踏まえ、積極的に情報を収集し、少しでも高い金利を利用していただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・普通預金(含む1~2週間定期): 0.00%~0.10%
・3ヶ月もの定期預金: 0.01%~0.50%
・1年もの定期預金: 0.01%~0.20%
・3年もの定期預金: 0.01%~0.25%
・5年もの定期預金: 0.04%~0.30%
・10年もの仕組み預金: 0.30%→0.40%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
参考になさってください。
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