景気回復が謳われても一向に回復しないのが金利ですね。日銀が大規模な金融緩和を実施し、ついに「マイナス金利政策」まで導入している現状では金利が上昇しないのも当然と言えるのかもしれませんが。
足元の長期金利の動きをチェックしてみても、2016年秋に一旦上昇した長期金利ですが、その後は低位安定していることが分かります。
2018年7月に日銀がイールドカーブコントロール下での長期金利の上限を0.1%から0.2%に引き上げたものの今のところ効果はありません。
ここ数ヶ月はやや回復傾向を見せている長期金利ですが、今後コロナショックの影響も出てきそうですし、本格的に金利が上昇するのはまだまだ先なのでしょう。
そのように預金金利が低迷する中で静かな人気を集めているのが仕組み預金です。仕組み預金とは「中途解約できない」、「満期を預金者が選べない=銀行の判断で満期が延長される」、と言った制約がある代わりに金利が高い預金です。
ネット銀行を中心に積極的に販売されていることもあり、長期で運用可能な資金の受け皿として支持が広がっているように感じます。
今回取り上げる住信SBIネット銀行の円定期預金「プレーオフ」もそうした仕組み預金の1つです。最新回号の条件は以下の通りです。
◆住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」
1.最長10年タイプフラット型
・金利タイプ : フラット型(全期間の金利が一定)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 0.10%
2.最長10年タイプステップアップ型
・金利タイプ : ステップアップ型(延長されるごとに金利が上がる)
・預入期間 : 最短1年、最長10年
・金利 : 1年目:0.09% → 10年目:0.45%
この中で分かりやすいのはフラット型ですね。最短1年で終わるのか、10年先まで延長されるのかは分かりませんが、いつでも0.10%です。
一方、ステップアップ型は毎年延長されるたびに金利が上昇していくわけで、10年間延長されれば平均金利は0.135%とフラット型を少し上回りますが、当初の金利が低い分、最初の数年で満期を迎えてしまった場合には損、ということになります。
その境目は9年目ですね。つまり8年以内に満期を迎えた場合にはフラット型の勝ち、9年目以降に満期を迎えた場合にはステップアップ型の勝ち、ということになります。
もちろん預入時点ではどちらがいいかは分かりませんが、初心者には分かりやすく、かつ相対的に勝つ可能性の高いフラット型の方がオススメと言えそうです。特に金利の低下局面では延長されずにそのまま満期となってしまう可能性が高まりますからね。最近では「延長」されているようではありますが・・・。
なお、上記回号は3月15日まで募集されていた分ですが、次の回号も継続的に募集されると思いますので、興味がある方は住信SBIネット銀行のホームページをチェックしてみてください。
>>>住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」について詳しくはこちらから
ちなみにこの「プレーオフ」と競合してくるのが東京スター銀行の「右肩上がり円定期」ですが、引き続き販売停止中となっています。こうした期間の長い仕組預金を組成するのも、低金利下では結構大変ということですね。
そのように考えると上記「プレーオフ」のありがたみが実感できるかもしれません。
通常の定期預金金利に満足できない方はこうした商品も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
参考になさってください。
>>>住信SBIネット銀行/仕組み預金「プレーオフ」について詳しくはこちらから
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